歯医者が怖くて仕方がない。 恐怖を誤魔化すためのクラシック音楽も、 異常な清潔感の空間も全て怖い。 そも、僕は人生で片手で数えるくらいしか 歯医者に行ったことがない。つい1年前までは、 自分の長所は虫歯が無いことだと宣っていた。 しかし、このアンチデンタル神話は たった1つ前歯にできた黒い点で崩壊した。 アイデンティティの喪失に、本気で凹んだ。 でも、 しばらく歯科医の世話になることはなかった。 経験の少なさも、恐怖を増長させた。 親知らずのトラブルでイタズラ半分に僕を脅
友達が家に遊びに来た。 お菓子を持ってきて、 ゲームをしたり、 ややモラルを欠くようなジョークで 馬鹿みたいに笑ったり、 どこか懐かしいような遊び方をした。 夜お腹が空いたら外に食べに行って、 帰ってきたらダラダラ雑談して、 解散するまで特に予定もない。 そんな時間が必要なんだと思った。 友達作らなきゃなとも思った。 それはそれとして、 彼が帰ってから、 午前中に買ったケーキを2人で食べた。 妙な背徳感があった。 気持ちよかった。
は〜、おぼえてない。 おぼえてないんだよな〜、今日。 事実は列挙出来るが、 感情が完全に無であった。 ちゃんと目が覚めたのは、 夜だったかもしれない。 沢山部屋を片付けた。 何も無い。という状況が好きだ。 8割の掃除は5割の満足度が得られ、 10割の掃除は10割の満足度が得られる。 この感覚を覚えておきたい。
地上の怒号が18Fに聞こえる。 でも誰にも届かない。 路上活動とは大変だなとか、 1を極めても無駄は無駄とか、 ぼんやりそんなことを考えた。 話の中身は入ってこない。 前は上手くできたと思うご飯が、 そこまで旨いと思えない。 レベルが上がったのか、 飽きたのか、 モチベーションが上がらない。
苦手な人に「さん」を付けて呼んだ。 ささやかに距離を置いた。 頭にスイッチが入ったように壁ができて、 心の平穏を取り戻した。 君のような考え方の人は 少なくないと肯定された。 でもこの小さな世界には そんな人は誰も居ない。 自分の悩み事は大抵、 解決案の後に「とはいえ」 と入って上手くいかない。
忙しかったけど忙しすぎず、 適度な疲労と達成感だけが 手元に残った。 あまり人とも話すことも無く、 というよりそれが大きいが、 とにかく楽で良い日だった。 地下鉄が途方もなく遅延していた。 おかけで一々動きが遅くなる。 しかして自分のせいではなく、 迂回もそれなりに時間がかかる。 こんな大義名分を得てしまうと、 サボりの快感が抜けなさそうで怖い。
高い惣菜、高い肉を買ってもらった。 なんだか不思議な感覚だ。 ありがたさよりも奇妙さが勝る。 それはそれとして、エビマヨは美味しかった。 東京に戻るなり翌日の仕事を考えている。 となると帰省も旅なのだと思った。 何もかもがパッケージされているから、 バス旅行に近いのか? 色々と楽でよかった。 広い風呂ってのも良かった。
地元に帰ると、 スーパーですら新鮮に見える。 価格、売り場、諸々。 まだ数ヶ月という距離感が、 旅行という程ではない感覚の差を 楽しませてくれる。 家の猫が擦り寄ってきた。 過去の自分を覚えているのか、 新しい人として懐いているのか、 言葉を介することが出来なくて寂しい。 猫に忘れられないうちにまた帰ろうと思う。
ド田舎に向かうローカル線に、 自分のようなよそ者が乗っている。 そんな可能性が電車にはある。 そして、そんなド田舎にで朝起きて、 夜寝るのが当たり前な人が住んでいる。 鰻が旨すぎた。 鰻本来のポテンシャルを、 逆に調理で殺していたのではないかと、 過去に満足出来なかった全ての鰻に 申し訳ないような気持ちになった。
ポケモンが面白い。 1度ハマったものはネジを巻くだけで また楽しさを思い出せる気がする。 新しく楽しいことを探すより、 好きだったものを掘り返す方が コスパが良いかもしれない。 雑な飯を作ると、 美味くても納得しにくい。 ちょい足しレトルトくらいの 感じになってしまう。 調味と調理の境目がどこなのか 未だに分からないでいる。
背が高いって、 それだけでファッションだと思う。 ハゲてても見えにくいし、 ヨレてても目立ちにくいし、 余りにも有利すぎる。 もっと困ってて欲しい。 会社辞めたいほど辛いことが 起きたわけじゃないけど、 心根が弱ってつい辞めたくなる。 思いつきで退職したい。 ふとまた復帰したい。 もうちょっと都合よく回らんかなあと思う。
朝、鳩が死んでいた。 鳩の血は俺より赤かった。 血が赤いとコミカルに見えるなと思った。 花屋の店先で、女性が何やら慌てていた。 もし帰り道、無くなっていたら、 誰かが回収したということになる。 不思議と、物語がかっているように感じる。 病院の音楽は病院の音楽すぎて逆に怖い。 歯医者のディズニーも怖い。 建築の角が丸いのとかも怖い。 恐怖のメタファーすぎて、 あらゆる概念を恐怖に包み込む。
同期とご飯に行った。 鶏肉を頼んだら、自分の作った 鶏モモソテーの方が美味かった。 悔しさと誇らしさが同時に来た。 値段を思い出して悔しさが勝った。 先輩に連れていってもらったラーメン屋が、 若鯱家みたいな味だった。 日比谷で、名古屋飯って旨いなと思った。 名古屋飯に自分が愛されているのか、 自分が名古屋飯を愛しているのか、 判断が難しい。
有明の病院に来た。 車の音はするのに、妙に静かな感じがする。 10年以上前に通った、 実家よりも前に住んでいた場所から近い ショッピングモールの香り。 閑散としたフードコート。 大変よい場所に来た。 また来たい。採血の結果確認以外で。 やる事をやっている事は分かってる。 と、2度言われた。 何かが間違っていたことと、 その上である程度許されていることが 同時にわかる。コスパが良くていいなと思った。 老人ほど、コスパが良い言葉を使う気がする。
かっぱ橋商店街に行った。 夏祭りをやっていた。 ごった返していて、ヨーヨー釣りを諦めた。 でも楽しかったらしい。 空気が楽しいらしい。 地元の小さなお祭り、みたいなのが楽しみ。 何も買わないくらいで、ブラブラ歩きたい。 パスタ用のお皿を買った。 2000円くらい。 その後すぐ、かなり理想に近いものが うんと安く売っていた。 ショックだったけど、 わりと良くあることだからすぐ流した。 食品サンプル屋さんがあった。 食べ物と同じ見た目で、 価格が全然違って面白い。 幕の内弁
起きて寝て起きて寝てを繰り返した。 久々にどうぶつの森を開いた。 作り込まれ過ぎていて、 気楽に触れなかった。 相変わらずポケモンは難しい。 過去数年ずっと同じことを感じているが、 慣らしに1ヶ月かかるゲームってなんだろう。 適当に作った飯がまた美味かった。 以下にレシピ ヤングコーンのオムレツ 卵 3つ ソーセージ 6本 ヤングコーン 50g マッシュルーム 4個 ニンニク 2欠片 オリーブオイル 適量 バター 10g 醤油2回しくらい 塩 5つまみくらい 胡椒 少