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ドッグフードの選び方②

前回の記事「ドッグフードの選び方①」ですごーく面倒だし、老眼鏡も必要だけど(笑)原材料はしっかりと確認して、小麦やとうもろこしを多く使った「家畜の飼料」のようなフードでなく、せめて第一原材料は肉や魚のたんぱく質のモノを・・・と書きました。ぜひ今一度目を通して下さいませ。

量販店などで片っ端から見てみると、恐らく1Kg1500円~2000円くらいが原材料のトップが肉or魚に変わってくる価格帯かと思います。後ろに続く多くの原材料や添加物については人それぞれ、感覚も違うと思うので私の価値観を押し付ける気は全くありませんし、調べ過ぎると余計選べなくなるので(笑)あまり追求するのもオススメしません。

ホームセンターやショッピングセンターには種類も多く、何を基準に選べば良いかわからず、考えるのもイヤになって結局「チワワ用」とか「シニア用」とか・・・つい選んでしまいますよね~!それはそれで、決して悪くはありません。

でもチワワもシバイヌも同じDogsですし、自然界の動物は乳離れしてからは死ぬまで同じ食べ物ですから、必ずしも犬種ごと、年齢ごとに分けたフードを与える必要はありません。選択肢の1つではある、と認識しましょう。

ネットでググり始めたら・・・そりゃーもー、エンドレスでフードは出てきますし、アフィリエイターさん達の作成した

★ドッグフードランキング2021★

なんて大体同じフードが並びますが(報酬の高い順に笑)トップ3くらいはほぼ同じなので「そんなに良いモノなの?」とついついポチっと・・・「あら、定期購買するとさらにお得なの?」さらにポチっと・・・これで次々とフードが送られてきますから、もう老眼鏡持って買いに行かなくてOK!とまたフードに対しての思考はストップ・・・(汗)。

ここからが多くの飼い主さんの陥る問題点なのですが・・・これはニッポン人の「真面目さ」が問題なのか、フード選びへの意識が低く、考えて選ぶのが面倒な「ものぐさ」なのか(汗)わかりませんが、不思議と日本の飼い主さんの多くは

ウチのコはこのフード!

と、1つに決めて延々と同じフードを与える方の多いこと!お子さんだったら「ソレばっかり食べてないで、コレも食べなさい」って言うと思うのですがワンコには下手するとそのコの犬生ず~っと同じフードを与えたりする方も・・・。フード会社にとっては何てありがたい国民かと思いますが(笑)ワンコにとってはどうでしょう?

①で穀物アレルギーを避けるためにも第一原料は肉や魚にしましょーよ、と書きましたが、同様にたんぱく源でも同じモノを食べさせ続ければ当然アレルギーを発症する可能性があります。チキンばっかり食べさせていたら、チキンがNGになり、ラムばっかり食べさせてラムがNGに・・・とアレルゲンは決して穀物ばかりではないのですよ。

また、今年に入ってからアメリカでフードにカビ毒が発生し、70頭以上のワンコが命を落とした、という悲しいニュースがありました。このカビ毒は原料の穀物に発生し、大量に摂取すると中毒を起こしたり、長期的に内臓に問題が起こったりするとの事。

不安を煽る気は全くないですし、ここで「これなら大丈夫♪」と高いフードを売りつける気もない(笑)のでご心配なく!だって、簡単な事、

フードはローテーションすべし!

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今や、アレルギー対応も含めフードのたんぱく源は・・・

チキン・ラム・ビーフ・ターキー・鴨・豚・お魚各種・鹿・カンガルー・バイソン・馬etc.....

などなど、多くの種類が販売されています。手に入れるのが大変な原材料ほど高価になる事が多いけど、ほとんど摂取した事のないモノほどアレルギーのリスクは少なくなるので、困ってる飼い主さんには助かりますよね。

アレルギーテストももちろん可能ですが、けっこうコストが高い事、そして結果は決して「一生もの」じゃないんですよねー、残念ながら。皮膚疾患などで困っている場合はやむを得ないとしても、フード選びだけのために定期的に行うのは現実的じゃないな、と思うからこそ・・・

これらのたんぱく源を、ぜひぜひメーカーも含め「ローテーション」して下さい。出来るだけ多くのたんぱく源をローテーションして与える事で、偏ったたんぱく源が体内に蓄積して起こるアレルギー発症のリスクを下げる事が出来るし、1つのメーカーだけにこだわっていると上記のように、悪意はなくとも工場に何か悪いモノが混入、などとなった際に大量摂取してしまいます。

多くのフードがありますが「どのワンコにも合う、一生問題の起こらない完璧なフード」は残念ながら存在しないので、穀物やたんぱく源、添加物も含めフード由来の健康被害のリスクを下げるためには、やはりローテーションがベストと思います。

You are what you eat

ことわざ、と言うのか有名な言葉ですが、直訳すると

アナタはアナタが食べる物

つまり、あなたはあなたが食べたもので出来ている。正しい食事を採れば心身共に健康になる。悪い食事を採れば不健康にもなる。といった意味です。

ワンコも同様です。ドッグ・ショーに出陳してるワンコ達はすごく毛並みも良く美しいですよね。食事管理も徹底してショーの日に最高のコンディションになるようにケアしています。ペットだし、それほど・・・と思う飼い主さんもいるかと思いますが・・・良質なフードに替えたら皮膚荒れが改善されたり、もともと毛が薄いと思っていたのに被毛が増えたり・・・経験30年トリマーの私もビックリするほど変化するコもいます。本当にフードは大事!

病気になっても「あのフードのせい」と検査結果には出ませんし(汗)20歳まで元気でも「このフードのおかげ」と誰も証明出来ません。だからこそ

何があっても「後悔しないように」

フードはきちんと選んで欲しい、と常々思い、伝えています。


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