リサイクル•アンティーク着物の次の難しさ (後編)
前回、最大の壁は『価格』だというお話をしましたが実はまだもう一つ大きな壁があります。
『着物は必要ないもの』『ファッションである』と謳っている私にとってある意味この壁が一番厚く高いし、私達がいる側の着物業界の大きな遅れの要因になっている。
その壁とは‥
■伝統や格式•文化•ルールなどを重んじる日本人らしさが壁を作る
日本人は真面目なので伝統は重んじるしルールは守ります。
悪くいうと型にハマる性質です。
それが何故、リサイクルやアンティークの着物の世界と壁になってしまうのか?
それは着方です。
アンティーク着物などは古着なので基本的にピタッと寸法は合いません。みんなそれはわかって買うんですが、だいたいは寸法が足りません。
昔の人は身長も今の人より低い方が多かったのでどうしても
身丈がたりない(簡単にいうと着物の長さ)
裄が足りない(簡単にいうと手の長さ)
ものが多いんです。そうなると少し前の人だと『それは着れないわね』となるんですがアンティークの世界の人達はそれをどうやってオシャレに着るかを真剣に考えた結果、これまでにない新しい着方が開発されました。
■アンティークの世界から生まれた着方
●身丈が短い着物をオシャレに着るために
◇プリーツスカートを着て裾から出す
◇丈を短くしてブーツを履く
◇おはしょりを出さない(作らない)
など
●裄が短い着物をオシャレに着るために
◇半衿を広めに出して裄丈をかせぐ、だからオシャレな半衿になる
◇長襦袢の代わりシャツ、タートルネック、パーカーなどを着て洋服の袖を出す
など
こんな感じ
この写真はアンティーク着物ではないんですがその世界から生まれたオシャレな着方を現代着物で表現しています。
とてもオシャレですし私も大好きです✨
しかし!!!!
この着方を良しとしない人達がまだまだたくさんいるということが事実なんです。
またはちょっと興味はあるけどそこまで冒険できない、人に何か言われたらどうしようなど‥
それがわりと私のいる側の世界に多いと思います。
価格の面でも自由さの面でもアンティークの着物の世界の方がやはり入りやすいですよね。それは間違いないと思います。
しかしテーマにあるアンティーク着物の次を目指すには価格と自由さにまだまだこちらが近づけていないのが現状です。
私のこれからのチャレンジは明確です。
2021年から具体的に動いて行きますので、また何かご報告できることが作れるように頑張ります✨
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