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コンプライアンス無視で:Anizine

友人と話していて、「ある程度まともな神経を持っている人はまるで悪口を言わなくなったよね」という話題になった。たとえ政治家や芸能人などでなくても、何かマズいことをソーシャルメディアで書けば糾弾される。

もちろん「まともな神経と教養のある人」は、誹謗中傷をしたいわけではない。ただ発言に保険をかける意識が強すぎて、そちらの方が気になってしまう。ただ「世界中の国で」と言いたいだけなのに、「国と認められていない場所も含まれているじゃないか」という批判を避けるために、「世界中の国と地域で」などと書かざるを得ない。わかってはいるけど話の速度や鮮度が落ちる。

そこでだ。ソーシャルメディアという巨大な実験場を使って、久しぶりにコンプライアンスを無視して悪口を全開にしてみようというのが本日の趣旨。自分の「悪口を言う筋肉」がどれだけ衰えているのかという検証にもなる。この定期購読マガジンは有料で納得して読んでもらっているし、購読メンバーはコメントも書くことができる。不快なら登録を解除することもできる。というわけでここからはかなりあくどい話が展開されるけれど、クローズドなリビングルームの中で話している状態と受け取ってもらいたい。メンバー以外の不特定多数の人に迷惑はかけない。

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1,381字

Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。