ペルソナというのは、ない:PDLB
現代の広告においてソーシャルメディアという存在は欠かせなくなっていますが、その運用の方法には疑問が多いので、今日はそのあたりをかなり細かく書いておきます。
まず、ソーシャルメディアがすべてを解決するものではないということ。これを理解しないと何も進みません。製造業であれば製品の善し悪しがすべてを決めますが、最後の最後で消費者の背中を一押しするのがソーシャルメディアの役割です。
私は「地図を書く」という考え方が好きなのですが、とてもいい商品を作っている企業の立派なショールームがあるとして。製品はもちろん、ショールームのインテリアも素晴らしい。美しい広告ポスターも貼ってある。しかしお客さんが来ない。なぜかと言えば「駅からの行き方がわかりにくい」というような例があります。このときにしなければいけないのがソーシャルメディアの役割で、ショールームへのわかりやすい地図を提示するのが目的です。お客さんが製品を見て買える場所があるとき、いくら店内を装飾してもビルの前にポスターを貼ってもそこに来なければ知ることができませんが、「そこへ行く経路」を明確にすることで来客の母数は増えるでしょう。
しかし、ソーシャルメディアが旧来のマス広告と区別できない人は、そこに製品の素晴らしさやアピールポイントばかりを書き連ねてしまうのです。その説明は立派なショールームですればいいことで、先に人を呼ばなければいけません。つまりすべきことの役割分担を切り分けることが大切で、キャッチャーフライをレフトの選手が追いかけて来たらいけないのです。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。