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映画館:Anizine

友人である平林勇監督の初長編映画『SHELL and JOINT』がシネマート新宿で上映されている。

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初めての上映が、外出自粛に重なってしまった。「苦労して作った映画の上映がさんざんな結果に終わるという映画を作りますよ」という監督の自虐も聞かれたけど、本当に残念だ。

シネマート新宿のscreen2は60席。つまり、満席になっても一回の上映で入場料が10万円程度であるということを知った。だったら俺が空いている席の全部を支払って、たとえひとりであっても観に行こうとしていた。

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文化のインフラというのはなくしてはいけないものだ。そこがあるから観られるもの、そこがなければ観られないもの、我々が気分次第でときどき観に行っている演目を、つねに粛々と流してくれているミニシアターなどに敬意を払わなくてはいけない。

しかし、今の状態は外に出歩くことにリスクがある。それと尊敬する友人の映画を「面白いから映画館を貸し切ったよ」というYoutubeの企画みたいにしてしまうのもイヤだから、その分のお金はクラウドファンドなどに回そうと思っている。

地方などにあって俺が観に行くことのない映画館もあるだろうから、できれば会員制度や優待などではなく、単にお金だけ受けつけて欲しい。

リターンなどは求めていない。すでに映画という文化から多くのリターンは受け取っているんだ。

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Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。