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排泄音:Anizine

下ネタはソーシャルメディアに書かない、といつも言っているんだけど、これは断じて下ネタではない。医学や動物の行動生態学の領域だと言っても差し支えないだろう。

神は、動物が排泄するときに「音色」を出す機能を付加してデザインした。余計な技術を採用したものだ。しかし神は全能である。排泄音にも我々が知らないだけで本当は大事な意味があるのだろう。

オナラはプー。ウンコはブリ。

ちなみに私は自営業・57歳である。こんな低学年じみたことを書くのは気が引けるんだけど、全知全能の神の意図が織りなすテキスタイルを書こうとするとこういうスタイルになる。勘弁して欲しい。

ガラスや黒板を引っ掻く音が好きな人はほとんどいないだろう。あれは誰でも生理的に嫌いな音だと認知されている。科学者によるとあれは「仲間に危険を知らせる猿の鳴き声」に似ているからだそうだ。つまり不安をかき立てる音。このように、どんな音にも意味としての情報がある。

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あるとき、ロケに行って泊まったホテルでのことだ。

ある男性スタッフが、なぜかオナラ気味であることに気づいた。下痢気味というのは聞いたことがあるが「オナラ気味」というのもあるらしい。お腹にガスが貯まってどうしようもない状態。ガス・パニックと言えよう。

ひとりで地方のホテルの部屋にいる。夕食に出かけるために集合するまでの間は特にやることもない。これは放屁をエンジョイするにはもってこいのシチュエーションだ。

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Anizine

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。