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サンクチュアリ:Anizine

Netflixの『サンクチュアリ』を観た。本当は「-聖域-」っていうのがおまけでついているんだけど、俺は説明的な副題をつけるスタイルが嫌いなので無視する。「Dream -夢-」「Ocean -海-」ってタイトルがあったらバカっぽいと思うんだけど、すでに存在していたらゴメン。

それはいいとして、ドラマの完成度は抜群に高い。批評家ぶって悪口や批判を書くためにソーシャルメディアを使っているのではないから、俺は褒めたいコンテンツにしか言及しないことにしている。題名だけで感想を何も書いていない映画へのコメントを見たら「ああ、そういうことか」と思って欲しい。誰かが真剣に作ったものをムヤミに否定しなくていいのだ。

相撲を描くなら、まず登場人物の全員がデブでなければならない。

役者を選ぶときには演技のうまさが基準なのが当然だけど、これは「力士に見えるレベルのデブで演技が巧い人」という、デュアル特殊技能が必要なので大変だったと思う。それと連動して、特殊な世界を描くときにはどこかにニセモノっぽさが見えてしまった瞬間に興ざめしてしまう危険がある。このドラマがスゴいのは、どこにもニセモノ感がなかったことだ。

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Anizine

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。