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ネットは横着者のための道具ではない。

昨日の夜、ホームレス小谷が泊まっているホテルから配信をしていた。個人が何の制約もなく自分の言いたいことを発信できるというのはいいことだと思う。

SNSを含むインターネットの発明は、人間の能力の拡大という意味で本当はとてもすごいことだ。なぜ「本当は」と言わなくちゃいけないかと言えば、それを自覚している人の割合はそれほど多くないということ。

ネットをパーソナルなマイクロメディアとして活用するなら、その恩恵は天井知らずなんだけど、ただの受信機として使っていると何も起こらない。それは羅針盤、印刷機、蒸気機関、ボンカレーといった人類の偉大な発明のひとつだと実感していないからだ。近所に住んでいる同僚と話すだけなら電話でもいい。

本来はつながらなかったが、つながる可能性がゼロではなくなった、というネットの使い方をしている人を見ているのが楽しい。まあ「つながる」というSNSバカ独特の用語も嫌いなんだけど、ここは一般的な意味でね。

コタの配信はただ太ったおっさんが話しているだけで何も意味がないんだけど、その「メディアっぽさ」がいい。過去のラジオに似ているようだけどもっとインタラクティブだし、そもそもコタ自身がSNSが安い服を着て歩いているような存在でもある。

俺とコタがコメント欄で会話をしていると他の人も話に加わってきた。人との関係だけで生きているコタのMCぶりは完璧で、俺の定期購読マガジンへの参加誘導をし始めた。そこで一気に10人近い人が有料の定期購読メンバーに参加してくれたのだ。俺の知らない人がコタを間に挟むことによって、知っているようなムードの人、になったからだ。

今の時代が実験的でエキサイティングなのはこういうところ。昔とは出来事の進行や速度や本質がまったく違っている。

コメント欄に登場している人が、どんどん俺の「Anizine」の課金ボタンを押してくれる。月500円は少額に見えるけれど、自分が働いて得た貴重なお金を払ってノリにつきあってくれるというのは有り難いことだ。それをコタも楽しんでいた。そのホテルがどこかは最後までわからなかったけど、それも含めたソフトな「概念」みたいなものだけでこれからの時代は進んでいくのだと思う。

コタはこれからヨーロッパに行くと思うけど、どこにいてもスマホさえあれば渋谷にいるのと同じように同じことが出来るから、場所は何も気にならなくなってくる。

そこでも話したが、差は「行動するかしないか」にかかっている。批評やツッコミというのは誰にでもできる。でもほんの数歩であろうと動くことには努力が必要。ネットは横着なヤツのためにできたのではなく、動く人がより便利になるように作られた。羅針盤が発明されて恩恵を受けたのは旅をする人だったはずだもんね。

定期購読マガジン「Anizine」へ是非。https://note.mu/aniwatanabe/m/m27b0f7a7a5cd

おはようございます。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。

夏が過ぎ、冬が来た。
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写真家・アートディレクター。着ぐるみの中は繊細です。1964年生まれ。「ロバート・ツルッパゲとの対話」 https://www.amazon.co.jp/dp/4908586071/