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ボールのないサッカー。

愛する人との記憶を失っていく映画を、今まで何本観ただろう。

「明日の記憶」「私の頭の中の消しゴム」「アリスのままで」あたりがわかりやすいところかな。目の前に昨日までと同じように存在している人が自分を認識しなくなる。その設定で面白い映画が作れないはずがない。

家族と恋愛とでは「愛情」の種類が違うけど、人は相手を憶えている、という一点のみで繋がっていることを再確認させられる。頭の悪いたとえで言えば、サッカーのユニフォームを着た二人はいるが、ボールがない状態か。

頭の中の消しゴムでは、今の記憶がないのに古い記憶が甦ってしまうという残酷さも描かれている。徐々に記憶を失っていく彼女を支えるために献身的な努力を続ける彼に対して、彼女は過去の恋人の名前を叫ぶのだ。これほど悲しいことはない。

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恋愛に関する、ごく普通の読み物です。

恋愛に関する、ごく普通の読み物です。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。