見出し画像

写真は相槌:写真の部屋

写真は相槌と同じで、目の前にある人物や風景に対して「そうですか」「なるほど」「へえ」と思いながら撮ればいいわけです。

無理に難しく考えたりするとよくないことしか起こりません。周囲にいる会話が巧いと思う人の相槌を観察してみてください。ただ「へえ」というだけではなく、相手の話に対してどう感じたかを付け加えたり、もっと話が膨らむように反応しているはずです。

卒業式を終えた人たちがいる。それを見たピュアな気持ちで瞬時にシャッターを押す。比喩ですから風景は何も話しませんけど、人間と対面するなら、いい表情を見た瞬間に「あ、その表情がいい」とシャッターで相槌を打つのです。一昔前のグラビアカメラマンみたいに「いいよ、いいよ」などと連呼する必要はありませんけど。

一対一で人物を撮るときには否応なく両者の間にグルーヴが生まれますが、それを理解しましょう。

ここから先は

419字

写真の部屋

¥500 / 月

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。