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くだらない結論:Anizine

「やっと俺が書いた本ができあがったよ」
 「ああ、『カメラが撮ってるんだ』っていうやつな」
「全然違う。『カメラは、撮る人を写しているんだ。』だよ」
 「まあどうでもいいけど」
https://amazon.co.jp/dp/4478119449/

「本っていうのは怨念がこもるからいいよな」
 「どういうこと」
「なんつーか、簡単に捨てられないカンジってあるじゃん」
 「確かに。我々世代は特にな」
「電子書籍には質量がないから怨念がこもらない。データとして捨てられるしね」
 「そもそも紙の本と電子書籍は別物って気がする」
「情報がわかればいいだけの内容なら電子書籍でいいんだよね」
 「そうそう。でも小説とかは違うんだよね」
「インクに刷り込まれてるから。著者の怨念が」


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295字

Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。