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時代遅れの水着・後編:博士の普通の愛情

40代の女子会。

議題の中心は「野村さんの水着」で、ファミレスから自宅に戻る途中、もし自分ならどうするかを考えていました。私はアカウントだけはありますがごくたまに他人の投稿をのぞくくらいでほとんどやっておらず、実感がありません。

その日の夜、テレビ番組で見たようなふりをして、旦那にSNSについて聞いてみました。

「それは可能性が広がるんだから、何もしないよりはそういうことも増えるだろうね。問題はそこじゃなくて、深層心理として自分が『知らない世界を広げたい』と思っているかどうかじゃないかな」

と、彼は答えました。私はどうなんだろうか。

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恋愛に関する、ごく普通の読み物です。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。