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写真の本:写真の部屋

昨日は編集の今野さんと『写真の本』の打ち合わせをしました。当初、12月上旬の刊行とお伝えしてたのですが、1月下旬になりました。

書きたいことを一通りまとめてはいて、あとは全体のグルーヴというか、流れをスムースにする作業が残っています。今のところ、書かねばと思っていることが先走りすぎてかなり暑苦しい感じになっております。この前、古賀史健さんと、「自分がわかっていることを書くときは、話が走りすぎてしまう」という話をしましたが、まさにそうなってしまっていて、写真の初心者に説明するには速度が上がりすぎている部分を修正する作業をしています。

私は広告出身なので、売れないモノを作ることはできません。もし自分が書いた本が売れなかったら、過去のクライアントから棒で殴られるでしょう。他人のプロダクトを売るときも自分のモノも同じです。売れる、という言葉は下品な衝動に捉えられることがありますがそうではありません。自分が書いた本は自分の人格です。人格が書棚に並んだ瞬間、評価される戦場に出向くことになります。自分を否定されたくなかったら、他人から求められる必要があるのです。

特に前回の『ロバート・ツルッパゲとの対話』と違うのは、職業に関わる部分、写真について書いているところですから緊張感もヒトシオです。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。