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アクチュアル・サイズ:Anizine

毎月外国に行こうとしていた。

1月はGUAMでのんびりして、2月はParisに行った。3月の後半と4月の初めにはまたヨーロッパに行く予定だった。それがすべてキャンセル。仕方がない状況だけど、残念だ。

外国に行くのは何かを見るためではなく、大部分は「帰ってきた東京をじっくりと理解する」ためにある。今いる場所をどれだけ理解しているかというのは割とおろそかになりがちで、英語で言えば自分を取り巻くアクチュアル・サイズってことになるのか。等身大の自分、というとニュアンスが変わっちゃうんだけどね。

自分が持っている影響力を「順位」って言葉で本に書いたんだけど、いくら俺程度の人が何を言っても、世界中の誰にも伝わらない。宇宙の真空の中で大きな声を出しているようなものだ。叫ぶことは勝手だけど、聴こうと待っている人がいない。

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だから、まずは順位を上げること。そのためにジェネラルな本を書くことは大きく役に立った。先にそういう目論見があったわけじゃなくて、結果として「ああ、あの本を書いた人ね」と言われるような変化を知ったんだけど。

こういうことの積み重ねで、様々な要素が変化していく。なぜジェネラルと書いたかと言えば、ハウツー本を書いても仕方ないからだ。

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Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。