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友だちから恋人へ。

恋愛映画・漫画にありがちな展開の例をひとつあげてくださいと言われたら、「幼なじみと恋人になる」と答える人は多いんじゃないかと思う。

異性というのは近くにいればいるほど恋愛に発展しやすいと思うけど、幼なじみは恥ずかしい過去を知り過ぎていることもあってそうなりにくい。家族のようになってしまうし。でも「ずっと私を見守ってくれていたのは、結局あの人だったんだよね」と気づくという展開は、フィクションの場合はガチガチの鉄板なのである。

今日は韓国映画『今日の恋愛』を観た。

主人公の女優は『グッド・ドクター』でいい演技を見せていたムン・チェウォン。『猟奇的な彼女』を思い出させる、依存心が強くわがままで暴力的なお天気お姉さん。幼なじみのイ・スンギも『猟奇的な彼女』の弱々しい男の子と似た役どころだった。

たぶんベタな映画だろうと思って観てみたのだが、ベッタベタだった。強気に振る舞っていた彼女も様々な状況に翻弄されながら弱いところを見せ始め、最終的に、頼りない男は必死で勇気を出して告白する。

結論から言うと、俺(55歳)は泣きましたよ。けっこう簡単に泣くんです。韓国映画のハッピーエンドはどれだけベタであろうが、キッチリ泣かせに来ます。イライラする展開が続き、観ているこちらの我慢が限界に来るあたりで鮮やかに気持ちよくさせてくれるんですから、これは泣く。

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恋愛に関する、ごく普通の読み物です。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。