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富豪の部屋:Anizine

外国には行けない、外食は20時まで、などという不自由すぎる現在、自由の範囲というのを考えてみた。

ここを読んでいるメンバーはどんな職業の人たちだろうか。学生も主婦も、サラリーマンも僧侶も、学者も公務員もいる。わかりやすく見た目でたとえるなら、スーツ着用とか、制服や袈裟を着なければならない、というだけで「ファッションの自由」は奪われることになるだろう。

時間の制約も、髪型も、ありとあらゆる規則が決まっている職場もある。俺がサラリーマンをしていたのは割と自由な会社だった。アイアン・メイデンのTシャツで出社する管理職もいたし、金髪もヒゲもいた。俺は面白いからわざとスーツを着ていたんだけど、スーツの着用が義務だったらそうはしていなかったはずだ。選択肢は無限にあるから「自由の象徴」としてスーツを選んでいた。ひねくれているのだ。

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好きな何かを選べる、自分の考えにおいて何かを選ぶ可能性が残されている、というのが「自由」だ。

ある富豪の話。彼は部屋が50以上ある大豪邸に住んでいたんだけど、その中にひとつ面白い部屋があったそうだ。

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Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。