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ズームレンズ:写真の部屋

『写真の本』の中で、始めてカメラを買う人はズームレンズを使わない方がいい、というコスられ過ぎた話を書きました。多くの場所で言われていますが、その理由はいくつもあります。

まず、撮影しているときに構図の決定とは違う種類の「トリミング」をしてしまうことです。これをしているとファインダーの中で起きているもっと重要なことを見失うことがあります。次に「保険」です。特に10倍ズームなどは広角から望遠までの焦点域をカバーするので、どんな状況になってもこれさえあれば大丈夫だぜ、という安心感を生むのですが、結果は違います。

たとえば動物園に行って遠くのほうで寝ている怠惰なライオンを望遠で撮る、猿山のサルを広角で撮る、これらは便利なようでいて、できあがった写真にもたらす効果はさほど大きくはありません。ズームレンズを初めて持った人は最広角、最望遠のどちらかを使うことが多く、途中のシームレスに存在する焦点距離はほとんど使いません。それなら両端の単焦点を持っていればいいことになります。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。