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撮る速度と量:写真の部屋

先日の九州。素晴らしい好天だったのですが、撮影は真っ暗な室内で行われました。ロケ撮影にはふたつの状況があって、いわゆる「いい景色」で撮るためにそこを目指して行くのと、撮られる人がその場を動けない場合とがあります。今回は後者で、忙しいモデルがいる場所に赴きました。

スケジュールが二転三転して撮影場所のロケハンができずやや不安でしたが、一緒にいたムービーチームが強力なメンバーだったのでかなり助かりました。分刻みのスケジュールで撮影時間は2分くらい。それでもいつも通りにシンプルな方法で撮ったので何も問題はありませんでした。

撮影に時間を掛けるのは、「これで撮れているのかな」という撮る側の不安の表れであることが多く、撮られているモデルも飽きてきますから、できるだけ短い時間で撮るようにしています。これはアートディレクターとしての経験から来ていると思うのですが、最終的に使うのは一枚なので「撮れた」と思ったらそこですぐにやめます。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。