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無意識の嫉妬:写真の部屋

ある人が、生まれて初めてアメリカに行ってきた、と言う。彼のFacebookには数日間のアメリカの写真が大量にアップされていたので知っていたが、ちょっと引っかかることがあった。数日前に彼からの古いメッセージを読んだところだったからだ。

「自分はどこか知らないところに行かないと写真が撮れないというのはダメだと思っているんですよね。世界中の絶景を撮れば面白く見てもらえるのはわかるんだけど、それって風景の価値で、写真の価値とは違うでしょ」

これが共通の知人が撮影した南米の写真に対する彼の私宛のメッセージだった。それを読んだ後にうれしさ全開のアメリカの写真を見たので「ちょっと待てよ」と感じた。これは何回転していることなんだろう、と疑問に思ったのだ。自分が感じたことを「正解」のように思うのは、いかなる場合も幼稚である。まだ体験していない可能性を織り込んでいないから生まれる仮説だから。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。