「きたいしていた以上の」
「ケイタくんという小学生がフランス料理に興味を持って、フランスに勉強に行く」というプロジェクトをクラウドファンディングで知り、支援するとともにお母さんにメッセージを送った。
小学生が自分の意思で外国に行き、勉強をするということがどれほど尊いことか。何かの理屈をつけては、やらない理由ばかりを考えている我々大人としては反省するべきだ。
同じタイミングでParisに行って、ケイタくんの写真を撮らせてもらおうと思った。俺が撮りたくて行くので仕事ではない。ファーストクラスでノーギャラの仕事に向かう心地よさ。
彼は自分専用の包丁を使い、手際よく料理をしていた。出来上がった料理も美味しかったし、学ぶ姿勢に本当に感心した。そのときの写真が載っているケイタくんの本が出版された。
ケイタくん、手紙ありがとうね。誰に褒められるよりもうれしいよ。お母さんもありがとう。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。