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私と格闘技の関係:Anizine

何かの喩えとして「格闘技のように」という言葉を持ち出す人がいるが、それが本質を理解しているかと言えばそうではないことが多い。格闘技の中でも多くの種類があるので一概には言えないが、リアルに戦った経験がある人だけが知っている数式をお伝えしよう。

たとえば打撃力が70の人と80の人が戦うとする。簡単に考えると80の方が有利だと思うはず。ではスピードが80で打撃70と、スピードが70で打撃が80の人だったらどうなるか。ここからは数字の持つ意味がわからないと計算ができない。この場合は圧倒的に前者が勝つ。つまりすべては速度にかかっているのだ。相手に当てることができなければいくら打撃力があっても意味を持たない。さらに街場の喧嘩では、最初の一発を先に当てた方がだいたい勝つ。本来持っている打撃力などとは無関係に素人は戦意を喪失してしまうからだ。

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別の例だと、剣豪同士は「戦う前に力量の差がわかる」などと言う。これは具体的な構えではなく、どれだけ次の動きに速く入れるかという準備の姿勢にある。ストリートファイトでもそうだが喧嘩が始まる前に、立っている姿勢を見るだけでどちらが強いかはわかる。特にルール無用の喧嘩でボクシングみたいな構えをしているやつはだいたい弱い。その辺にある鉄パイプを拾って殴られるかもしれないんだから、視野を拳でガードして狭くしてはいけないのだ。

ここからは衝撃的な事実を書くのでクローズドにしますが、わざわざ有料の定期購読メンバーになってまで読んだことで気分が悪くなるかもしれません。そう思う方はお読みにならないようお願いします。

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Anizine

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。