わかっているもの:写真の部屋
写真の「理解」を考えてみましょう。たとえば休日に海に行った、と誰かに言うとき、ビーチの写真はわかりやすいですよね。海という共通認識から外れていないからです。これは説明であり、文章の挿絵として立派に機能しています。しかしながら、写真という表現を文学的に考えるとき、絵日記のように「海に行きました。楽しかったです」という低学年の作文みたいなことでいいのでしょうか。いい場合もあります。
しかし写真は文学表現と同様に、直接ではなく「何が言いたいんだろう」という印象を与えることも可能で