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写真の部屋

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。
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2019年9月の記事一覧

SONY7R4:写真の部屋

何個買えばいいのだ、バッテリグリップ。 α7R2から3になったときに共用できないので買い換えた。7R3とα9とは共通だったので、それはまあよし。しかし7R4になってまたボディサイズが変わってしまった。7R3とα9はまだ使うので仕方がない。買い足す。 ややこしいことがいくつかある。CANON、NIKONのように長年プロが使って、「こういう風にはしてくれるな」という意見のストックがないから、SONYは毎回仕様を軽く変更する。これは使う側からするとかなりのストレスで、よくなかっ

ボンヤリする会:Anizine

10月中旬に、久しぶりに「ボンヤリする会」をやろうと思います。参加希望の方(Anizine、写真の部屋、博士の普通の愛情のメンバーならどなたでも)はコメントをしておいてください。

止まる写真:写真の部屋

SNSができてから圧倒的に変わったのが「人に知られる経路」で、昨日の仕事もそうだったけど、ネットに載せている写真を見た知らない人から仕事を発注されることが多くなってきた。 今まではどうだったかというと、カメラマンの場合は写真展だったり、編集者やアートディレクターに直接資料を持って行ったり、知人からの紹介だったりした。雑誌のクレジットなども効果はあったが、そもそも雑誌を買って手に取らないといけないので、今ではそれほど多くの不特定多数に届いているとは言いにくい。 ネットでの写

サトリ:写真の部屋

写真の話をしていると、いつも「サトリ」が思い浮かぶ。 サトリは人の心を読む妖怪で、「今、こう思っただろう」と言い当てる。サトリに睨まれた人間は何を考えているか読まれないようにするのだが、何も考えないというのは難しい。 黙って薪を割っていると、偶然飛んでいった薪がサトリに当たり、退散するって話なんだけど、まさにこれは写真を撮るときの気持ちに似ている。 考え過ぎて、考えるのをやめて、でも次々に何かを考えてしまっていて、考えていないようにしているからそれも考えていて、八方ふさ

販売戦略・ブランディング・アウトプット

俺が毎日している仕事は、数種類ある。プロフィールには「写真家・アートディレクター」と書いているけど、これも最近順番を入れ替えた。写真の仕事の方が増えたからだ。 日本人のメンタリティとしては「創業元禄十年」とか「牛丼一筋80年」みたいに同じ一つのことだけを誠実に続けるスタイルが尊重されるから、仕事を変えたり手を広げ過ぎるのはダメってことになっている。牛丼のCMは80年の頃から印象がアップデートされていませんけど、今が何年かはどうでもいいです。 俺にとって今やっていることの全

写真の部屋:台北

写真の部屋:SONY α7R4

一応出たら買ってみるかと思っていたんだけど、発売日を忘れていた。 α7Rは、まだまだ進化の途中だから、新製品は基本性能がよくなっているに決まっている。ただ、画素数が増えすぎていることについては手放しで歓迎とは言えない。どちらかというと7R3での「転送が間に合わない問題」が解決されているのかという方が気になる。 仕事をしていて撮影時の解像度が問題になることは、ほとんどない。たとえばウェブにしか使わないのか、電車の中吊りにもするのか、などとデータを渡すときに最大用途のサイズを

写真の部屋:秘密のレシピ

スマホやインスタのおかげで写真を撮る人がどんどん増えているのは、とてもいいことだと思っている。 ホンマタカシさんと話していたとき、「いま、写真の本を書いているんだ」と聞いた。2009年の『たのしい写真』が発売された頃だ。写真家が写真についての本を出すというのは、写真集とは意味が違う。 写真集は「出来上がった料理」だけど、写真の本は「レシピ」だ。料理を食べただけではわからない、シェフの頭の中の秘密を知ることができる。 「それはどんな本になるの」と聞くと、ホンマさんは、「写

Aomori in September.

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