そもそも妹は蝶も蛾も嫌いという話

火曜日の夜も、24時間営業のスーパーにご飯の買い物に行った。

スーパーに向かう途中に少し大きめのセブンイレブンがある。でも、目的はスーパーだ。先日のアイスの恨みを思い出すと、コンビニアイスチャレンジをしようかと思ったが、外に買い物に行くたびにアイスを買っていちゃ贅沢すぎると、コンビニには入らなかった。

しかし、電灯に引き寄せられる蛾のように、店内ではなくコンビニの光の下に男女2人が居た。

何故か近距離で向かい合って座っている。

座っているというか、男の上に女が座っている。

蛾だった。

野外で三密のうちの一つが避けられているとはいえ、明らかに密です。

欲の思うがままに向かい合い、お互いの口を合わせていた。

若い子はお盛んだからな、仕方ないのか、とも思ったが、若くないので謎に苛立った。おじさんとおばさんであった。

おいおい。

スーパーの買い出しと引きこもっている妹の散歩を兼ねていたため、横には妹がいた。妹には蛾など見せたくない。

きれいなものだけを見せて、純粋に育っていってほしいものである。

どうにか自分と角度で見えないようにあるきつつ、その場をあとにしたが、ふと治安悪いなと言葉にしてしまった。

誰も居ないと思うなよ、スマホのライト当てるぞ。

性欲が抑えられなくても、コンビニの前では行為をしてはいけないよ、とでも妹にも教えてあげるべきだったかな。

オブラートに包んで、蝶かと思ったら蛾だったね、とでも言えばよかったのだろうか。