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【ペット系サービス代表の小話】#4 獣医師選びのよくある間違い

「アニぴたる」というサービスを手掛ける隅蔵の想いや知見を毎週水曜日に発信しています! FBとnoteに同じ記事を公開しています。

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毎回1000~1500字、2~3分で読めるくらいの文量です。

獣医師からは言いずらい、獣医師は教えてくれないコトを世の中に伝えていきたいな、なんて思っています。

今週のテーマは、【獣医師選びのよくある間違い】です。

飼い主の方とコミュニケーションを取ると、動物病院の選び方に論理性が乏しいなと思うことがしばしばあります。

・ まわりの飼い主の意見(Googleマップの点数) ★
・ 動物病院の綺麗さ、新しさ★
・ 受付や動物看護師の印象★
・ 待ち時間
・ 設備の整い具合
・ 獣医師のコミュニケーションの上手さ★
・ 獣医師の清潔感、年齢、見た目★
・ 提供される獣医療の質★
・ 料金

どれも動物病院や獣医師の質を見積もる重要な要素ですが、これらが混乱されて語られているのをよく見ます。
特に★をつけた項目は混乱されがちな印象です。典型的なハロー効果ってやつです。
Googleマップで☆4.2でも、獣医師がイケメンで説明が上手でも、あなたのペットに施すその治療が最新の情報に基づいていて、良い結果になる可能性の高い選択肢が選択されたかどうかは全くの別問題ということです。

また、少し意識高めの飼い主の方には、こんなことを仰る方もいます。
「以前うちの猫の皮膚がおかしくなったとき最寄りの病院で治してもらえなくて、結局3軒目の病院でやっといい治療が受けられたんです!それ以来は何に困ってもその病院に行くようにしています!」
「隣県の動物病院の先生が名医と評判で、めちゃくちゃ長い時間待つんですが毎年のワクチンもそこで打つようにしています!」

1つめの方は、このコラムでは繰り返し触れていきますが、「なんでも治せる獣医師というのはほぼいない」ということです。困りごとに合わせて、他の獣医師を頼ることを検討しても良いかと思います。
そして2つめの方は、飼い主のむやみな信仰心によってペットが犠牲になっているわけですが・・・長距離の移動や待ち時間もペットのストレスになるので、ワクチンなんかは最寄りの病院で済ませるべきです。(余談:獣医師会に入っていない病院だとちょっと安くワクチン打てるかも。)

色んな獣医師とコミュニケーションを取っていると、遠方から来てくれる飼い主の存在が獣医師のプライドになっていたりすることもあり、なんだかなと思います。「ワクチンのために遥々うちまで来なくていい」って言ってくれる先生が良い先生だと隅蔵は思います。

さて、ここまで読んだ飼い主の方は、「それなら結局どこの病院に行ったら良いの?」って思うかもしれません。
その答えは飼い主ひとりひとりの中にあると思います。
「動物病院で一番何がして欲しいのか」をみんなもっとちゃんと考えるべきです。

・安く診て欲しい
・動物のことをたくさん教えて欲しい
・飼い主の望む通りの治療をしてほしい
・専門資格のある先生がいい
・有名な先生に診て欲しい
・待ちたくない・・・

期待やニーズは人それぞれ違います。まずは自己分析をちゃんとすることをオススメします。特にGoogleマップの口コミには見た人が不安になるようなことが書かれているケースも散見され、自己分析が出来ていないままに読むことはあまり良い結果を生みません。
全員のニーズをあれもこれも叶えてくれる病院は無いですから、自分にあった病院を適切に探すリテラシーを身につけておきたいところです。

はい、今日はここまで♪
次回、【3月30日】は【獣医師が推す獣医師とは?】をテーマに掲げます。
お楽しみに!

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