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吾輩はいかにしてコロナワクチンを1回も打たずに生きてきたのか

 アフターコロナという言葉すらも、忘却されつつあるやなしやの感ある昨今であるが、コロナとかコロナワクチンに関する記事はいまだに商業媒体では書きづらい。よってこの話題は私のnoteが適当であると感じたので書く。


・ワクチン接種の必要性はないと判断

 コロナ禍の約4年間、私は一度もワクチンを打たないで過ごし、現在に至っている。なぜに私はワクチンを打たなかったのか。単純にその必要が無いと判断したからである。ワクチンによる副反応の問題は看過できないが、私は全然その手の陰謀論者ではない。

 コロナ禍の初期の段階で、その死亡率がおおむね1%程度であると報道されており、40代以下の死亡例はまれだったことから、純粋にワクチン接種の必要が無いと自己判断した。

 時間が下って2023年5月のNHKによる発表によると、この時点でコロナウイルスの罹患者は我が国で約3,400万人(累計、以下同)であり、対して死亡者は約75,000人である。単純な死亡率は約0.22%である。素人考えではあるが、これであれば季節性インフルエンザと大差ないのではないか。さらにこの死亡者の内訳は、当然既往症のある人間と高齢者に偏重しているので、比較的若年層での接種の必要性はますますない、というのが、私の判決であった。

 ましてコロナワクチンは、世界で急速に広がったコロナ・パンデミックに窮余対抗するためにできた新剤であって、伝統的な感染症―つまり、はしか、天然痘、マラリア、デング熱、破傷風、狂犬病などのそれとは違い、にわか急造されたものであることは重ねて論を待たない。

 そんな急造された、要するに歴史的な臨床検証が不十分(のように私からは思える)なコロナワクチンを、ただでさえ必要性の薄い世代である私が、その体の中に入れるのには抵抗があると感じるのは「人間の本能として」当たり前である。私が現在まで、ワクチンを一度も打たないで生きてきた理由は、これ以上でもこれ以下でもない。

・ワクチン接種の背景には「同調圧力」と「他者依存」か

 にもかかわらず、政府・自治体は、ワクチンを打て打てと言い、接種券を頒布してきた。これに抗しきれず、最初渋っていたものの、結局2回、3回、それ以上と打つものが私の周囲にも激増してきた。要するに同調圧力に負けたのではないか。あるいは「テレビで偉い人が言っているから」というまたぞろ定型的な他者依存によるものではないか。

 コロナ接種は義務ではなく、単に自己の判断によって行えばよい。打ちたくなければ打たなくともよい。接種券や案内がきても黙殺すればよい。完全な自由意志なのである。陰謀論などではなく、「信頼できる公的機関の公開データ(誰でも簡単にアクセスできる)」によって、打たないという決断はいくらでも容易にできるのに、どうして自分の意思を持たないのか。アフターコロナの現在にあっても、私はこのことが不思議で仕方がない。

「古谷さんは、なぜワクチンを打たないのですか」

 コロナ禍の4年間、幾度もこの質問を受けた。答えは「総合的に判断した結果です」で終わりなのだが、そのたびにもっともらしい、感情や感覚に依らない理由を付した「”正当”な理由のある回答」が求められている気がした。私はパニック症の既往があるから長年精神科に通っているが、診察時に医師から「ワクチンは打つ、打たないは自由であり、副反応が心配で強いストレスになるくらいなら、打つ必要もない」と言われていたので、それを引用してきたが、とどのつまり私による判断、決断、判決である。

 私は芸能事務所に所属している関係上、そのときマネージャー氏から職域接種の話が来たが、「必要ありません」の一言で終わった。実に単純なお話である。もっとも、医療関係者などはその職務上、接種は事実上義務のようなものなので致し方ないだろうが、私の職業は作家なので関係は無い。「打ちません」ですべてが終わりなのである。ワクチンを打たないことについて、”正当”な理由など本来、まったく必要が無い。

 最近、もう何度目かのコロナワクチン接種勧奨に対して、「国にKILLされる」という言説を目にする。KILLされるかどうかの評価は置いておくとして、本当にそう思うのであれば、単に接種券など黙殺すればよろしい。「ワクチンを打ってください」という類のあらゆる広報も黙殺すればよろしい。もっと自分の動物的本能に依拠し、他者の定型的な言説に影響されず、自主的な考え、判断を尊重してほしいと思う。

・コロナ後遺症の割合は、当事者にとっては「100%」

 最後に、コロナワクチンの副反応や薬害について、被害者やその遺族などによる啓発活動や、訴訟などが提起され、大メディアもこの動きは無視できぬ事態になって久しい。

 私の所感を述べるに、あらゆるワクチンには副反応があるので、その母数が数千万人(日本国内)であるから、それに比例して相応の副反応、重篤な後遺症、死亡者が出るのは予想できるところである。しかし、その割合が「医学、統計的に見て異様な割合」になっていなくとも、副反応やワクチンによる死亡者の遺族にとっては、割合・確率の問題ではない。

 例えば落雷によって死亡する確率はまれだが、当事者とその遺族にとっての死亡率は100%であることを忘れてはならない。それを考えると、ワクチンによる副反応や後遺症のメカニズムにいかに不明点があったとしても、その声を「割合的に少ない」とか「因果関係はない」とか「陰謀論にすぎない」などと唾棄するべきではない。

 たとえ医学的に高度な問題であっても、今次のコロナ禍は世界的な事象なのであるから、非医療従事者であっても、誰でもがアクセスできる公的なビッグデータを参照し、その死亡率がおおむね3%以下であるのであれば、私は、特段にワクチン接種などの防御行為をとる必要はないと考えている(ちなみに2022年の報道では、全世界におけるコロナウイルスによる死亡率は1%を切ったとされている。2024年9月の現在ではもっと下降しているであろう)。

・ワクチン接種の基準を「死亡率3%」と考える

 死亡率約3%。これは誰にでも平易に判断することのできる基準であろう。例えば、その人員1万人の陸軍師団に対する3%は、死者300人である。

 軍事的観点では、戦力の30%を喪失した場合、それは「全滅」と判断される。民間人の世界では、30%と言わず、その10分の1の3%くらいが「全滅」の基準でよろしいと考える。もちろんその3%は、それぞれの人間の人生観・死生観などによって左右されるが、当たらずも遠からずというところではないか。死亡率3%が見えた時に、ワクチン接種を検討しても、何ら遅くはないであろう。

 とにかく、人生や健康を左右しかねない重大時にあって、調べもしないで他者の意見に依存したり、「みんながやっているから」みたいな馬鹿の理由を述べるのはやめたほうが良い。(了)

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