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家畜化する?

最近のお気に入り番組。NHK・BS「ヒューマニエンス」いわば「人間を科学する」という感じだろうか。

前回見たのは「家畜」

人類は、狩猟民族時代を経て、ある時から急激に人口が増えた。それは農耕を始めた頃と重なるが、同時に今まで命の危険を冒して狩っていた野生動物を家畜化することを知ったからだった。人類は経験的に、捉えた獲物の中でも肉質の良いものや攻撃的でないものを選別して掛け合わせると、同じような形質のものが生まれることを知った。そうやって何年もかけて遺伝子操作を行い、人間に都合のよい動物を作り上げてきたのだ。食べるための動物、農作業に使う動物、そして愛玩用の動物に。

彼らに共通するのは、すべて体が白いこと。例えば豚は、もともと猪だったものが家畜化されることで牙を失い、体毛も茶色から白い豚になった。ヤギも鶏もうさぎもみんな白くなった。犬や猫は例外なのかもしれないが、そうやって敵からの攻撃というストレスをなくして、集団で生きることのできる家畜になった。人間に対して恐れを抱くどころか、人間がいなくては生きていけない従順な性格になったのだ。なるほどね。
と、ここで話は人間に変わる。どうも人間もそうやって家畜化してきていないだろうか?

企業のサラリーマンになることで、生活の安心と安定を得ることができる。独立して起業したり、フリーになったりすると、食べていくのが大変だ。毎日毎日、狩猟民族のような営業と現場作業の日々が続く。これは、なかなかストレスフルである。寄らば大樹の陰。いわば、会社の家畜=社畜として生きていく方が、断然楽チンである。

だから、サラリーマンは色白でひ弱で清潔である。上司に従順であることが、ある意味、出世に繋がったり目をかけてもらったりできる。集団の中でも比較的平和に生きていくことができる。

しかし、最近は企業も安泰ではなくなってきているので、社畜としての生活にも不安が忍び寄ってきている。

もうそろそろ、突然会社が潰れてもどこでも生きていけるスキルを身につけておいた方がいいのじゃないかな?

人生長いよ〜。

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