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キャラクター・マザー

わたしは広告屋でイベント屋なので昔からいろんなキャラクターを作ってきた。高校の頃は小柄な眼鏡の同級生をキャラクターにした「眼鏡侍」というマンガを描いてはクラスの友達に廻していた。大学の時はサークル仲間のヒロミチ君をモデルに「小便小僧」の模型を作って色付き水のおしっこをさせてヒンシュクを買った。イベント会社に入った時、関西電力のイベントで「シロクマ君」の着ぐるみを作った。このコがあまりにも良くできていたので、すっかり好きになってしまい、イベントが終わっても別れるのが辛くて思わず持って帰って一緒に暮らそうと思った程だ。パナソニックの仕事でもいろんなキャラクターを作った。熱血営業マンの「松下コウタロウ」や、雨風に無言で耐える「雨樋くん」、省エネ猫の「エコにゃん」などなど。
キャラクターというのは、頭の中から出てきたまったく架空の存在なのに、いろいろとストーリーを展開させて行くと、まるで実在するかのように活き活きと一人歩きし始める。着ぐるみになり立体的になって、ますます親しみが増してくる。中に入っているのはアクターさんなのに、なぜか本当に生きているような錯覚に陥る。
自分の頭から出てきたアイデアをカタチにし、命を与え、それが多くの人々から親しまれるのは、何とも言えないうれしさだ。なので、ホント、キャラクター作りはやめられませんねえ。

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