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アニメ業界がNetflix先生に頼りきってしまったときのリスクについて。

おはようございます。

そういえばプロフィール的な記事をちゃんと作っていないことに気づきまして、顔出ししていないことも相まってうさんくささが爆発しちゃっている、アニメ演出家 おうし(@Anime_Oushi)と申します。

( #明日つくってみます )

このnoteでは、
アニメの未来についての僕の考え』とそれに対する『僕のアクション
アニメクリエイターに役立つ情報・思考法』などを書いています。


本日の記事のカテゴリは『#アニメの未来についての僕の考え 』です。

テーマは「Neflix先生に頼りすぎると多分よくない」です。

ちょっと乗り遅れている感ありますが、こちらの記事が目に入ってきたので
取り上げさせてだたこうと思います。

newspicksでもけっこうpickされていますね。(この時点で373pick)
たくさんの方がアニメに関心をもってくださっているようで大変うれしいですね。

キャプチャ


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▼ Netflix作品の原作権は制作会社に
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Netflixと契約した場合は、配信がNetflixに限定されるかわりに、原作権を制作したアニメ会社が持てるようです。

すばらしいことだと思います。
よく言われることですが、アニメはここ20年以上、製作委員会という複数の起業がお金を出し合って制作され、原作権は製作員会で持つ。という感じでしたので(今もほとんどそう)制作会社は殆どの場合、作品のグッズがいくら売れてもあんまり恩恵を受けられなかったんですね。

これまでのそういった事情を考えると、Netflixの存在は大きいと思います。

ほとんどの制作会社は基本的に、次の作品を作るための体力をなんとか維持しながらメガヒット作品が出るまで耐え続ける、という感じでした。

なので、原作権を得られれれば安定した定期収入が入ってくるため、各制作会社の経営者陣は喜んでいらっしゃると思います。

繰り返しになりますが、素晴らしいことですね。

”制作会社が生きのびる”という点においては。


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▼ クリエイターには還元されるのか
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結論からいうと、個人的にはクリエイター自身に還元されるまではしばらく時間がかかると思っています。

クリエイター重視思考の会社さんは還元を始めているようですが、さきほども書いたように、制作会社自体がこれまで崖っぷちギリギリに立っていたので、まずは自社の軸足をしっかりつくることから始めるからです。

おそらく内部留保をかなり貯めてから、おそるおそる投資に移っていく、という感じだと思います。

ほとんどの場合、アニメの現場から叩き上げでやってきた人が社長をやってる会社さんが多いので、投資という思考になる方は少ないのではないかと思っています。(すみません。完全に印象論です)

でも、多分そうなるんだよなぁ、、、

というか、そうなると考えて我々クリエイターは自助努力したほうがよいと思います。
(そのための考え方やフレームワークっぽいものは過去記事にいくつか書いていますのでお読みくださると幸いです)

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▼ 1番怖いのはNetflix先生に依存すること
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頼りになる大人の背中についていくと、安心ですよね。

制作会社がNetflixに頼りきった場合の先には、リスクがふたつあると思っています。

ひとつめは、『コンテンツの寿命が短くなること』

Netflixではたくさんの新しいコンテンツが生まれてくるので、普遍的に受け入れられる作品を作らない限りはどんどんと次のコンテンツへ、次のコンテンツへ、、となってしまい、古いものは忘れられていくのではないかと。

ふたつめは、『先生に見放されたとき』

今は日本のアニメに対して可能性を感じてくれていて、最初に紹介した記事のようにクリエイター自身とも提携したりと非常にイイ感じの関係ですが、
途中で見捨てられてしまうことも全然ありえると思います。

これからは日本のアニメ文化を吸収したアジア各国のクリエイターも伸びてくるはずで、そういったところと比較され始めることもそんなに遠くないと思います。

そうなったときに、『自分たちだけで生きていける術を持っているか』が、ものすごく重要なことだと思います。

そういった意味でも、ひとつのプラットフォームに頼るのではなく、ユーザーからクリエイター(制作会社含む)にダイレクトで課金される仕組みを作ることが重要だと、今回の記事を読んであらためて感じました。

ダイレクト課金についての話はこちらの記事でも書いていますので、もしよければ。(誘導が多くなってすみません!お時間あるときで大丈夫です)

今日の話が皆さんにとって少しでもアニメについて考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。

今後もアニメの未来についての考えとアクション、アニメクリエイターのための情報などを書いていきたいと思います。


現場からは以上ですー!

※数日前からtwitter始めました。こちらでは主にアニメクリエイターに直接役立つ話を書いています。(技術的なことはあまりつぶやきません)

( #ほんとに誘導多すぎ )

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