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機動戦士ガンダムSoul 第11話「新たな力」

ここは何処だ...

薄暗い部屋で目覚めた僕は、白い天井を見上げていた。

また、この病室か...と僕は呟いた。

「目が覚めたか。気分はどうだ?」

ゆっくりと体を起こし、声が聞こえた方を見ると、リュウとメグミが病室の隅に座っていた。二人とも、少しやつれた様に見える。

「あぁ、大丈夫だ。気分は悪く...」

と僕が言い終わる前に

「このバカヤロウ!あれから一週間も意識が無かったんだぞ!」

リュウは立ち上がり、怒りをあらわにした。

「無茶しやがって!下手をすれば、死んでいた。ソウルがなくなれば死ぬ。そう言ったはずだ。もし、お前が死んでいたら、俺は、俺は...」

リュウは、一瞬だけ何とも言えない表情をしたが、すぐに背中を向けるとクソッ!と言いながら壁を殴り、病室から出て行った。

「マサキ...」メグミが僕の顔を見つめる。

「この一週間...リュウは、本気で貴方の事を心配していた。ユイちゃん だって、何度も何度も見舞いに来てた。助けてもらった事には、本当に感謝している。でも、もう二度とこんな事はしないで。」

とメグミは厳しい口調で言った。

「・・・・・・」

お互い見つめ合った状態で、しばらく沈黙が続いたが、突然、周囲が閉ざされた世界になりサイレンが鳴り響いた。

「2機のソウル反応。パイロットは出撃準備をして下さい!」

沈黙を破るように、緊迫したユイちゃんの声が施設内に響き渡った。

「マサキは、まだ寝てて!」

そう言うと、メグミは格納庫に向かって走り出した。

―――僕も行かないと。

出撃しようと、僕はベッドから起き上がった。しかし...

「君は出撃できないよ。」

そう言いながら、病室に入ってきたのは片桐博士 だった。 

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読書感想文

子供の頃からアニメが好きで、そのまま大きくなった40代です。(*´∀`)♪懐かしいアニメから最新のアニメまで、何でも見てます。