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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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アニメ『陰の実力者になりたくて!』感想

※追記:2期感想記事はこっち。

マンガ版を読みハマり、そのあと原作小説(書籍版)を読み、アニメ化して全20話見た。その後、なろうweb版をアニメ最終回時点の最新まで読んだ。
次はゲーム版のカゲマスを遊ぼうと思ってる今日この頃。(※追記:シャドウ実装時にリセマラして始めた)

なお、ラノベと漫画は最新刊まで読んでおらず、途中まで。いずれゆっくり読む予定。具体的にはラノベは第3巻の偽札まで読んだ。(※追記:第4巻まで読んだ)

なろう系は低予算アニメも多く、正直かなり不安だったけど、予想を大きく超える素晴らしいアニメだったので感想を書き殴る。適当に書き散らしていたら1万5千文字超える長文感想になってしまった。
アニメになっていない部分のネタバレもあるので注意。

自分はNアニメ(ニコニコ動画)の視聴メインなので、コメントありで見ている。1話は常設無料。
ニコニコ第1話:https://www.nicovideo.jp/watch/so41181853
1週間無料視聴枠で見たが、有料でdアニメストア ニコニコ支店でコメント付きで見られる。多分無料枠とはコメントが分かれているが。
ニコニコのコメント付きが向いてるアニメだと思う。アトミックとドエムは毎回コメント盛り上がってて草。

ちなみにアニメ1期は原作書籍の第2巻まで。ラノベは第5巻まで出ている。
約10話で1巻と考えると、他作品のアニメ化に比べかなり丁寧にやっている印象。ものすごい勢いで消化し過ぎてダイジェストになるアニメよくあるので……


2期制作決定

ちなみに陰実の2期は制作決定済み。めでたい!

【続報】アニメ2期は2023年秋アニメになる模様。2nd season 2023年10月より全12話。早すぎて驚いた。準備期間が短く逆に心配になってきたが、全力で楽しみたい。
1期目は2022年秋アニメなので、ちょうど1年。
12話であれば、ペースはゆっくり気味でラノベ第3巻の無法都市編をやると予想。なお、3巻までだと例のドエムの出番はほぼなし。
1期と同じく全20話前後であればドエムが出てくる第4巻もありえたが、2期では厳しそう。

とても楽しみ。心待ちにしている。

第3巻は紅の塔、偽札。第4巻はオリアナ王国、魔界。
ローズ先輩とドエムのためにもオリアナまでやってほしいが、全12話なので駆け足になるくらいなら第3巻までの方がいいかもしれない。

次のエピソードになるであろう紅の塔編が大好きなので今からワクワクが止まらない。

2期もぜひニコニコ動画で見たいが、2期目は無料枠じゃなかったり、逆に1期は有料で2期は無料、なんてことも多いので何とも言えない。
もし無料枠がなければdアニメストア ニコニコ支店に課金して見るだろうけど。せめてそっちでは取り扱ってくれると思いたい。

ネタバレ全開の陰実アニメ感想

一部、前に書いた2022年 秋アニメ感想と被る。あらすじとか。

どんなアニメ?面白いと思う点

シリアスなファンタジー世界を舞台に主人公一人だけ厨二ギャグやってるアニメ。シュールシリアスギャグに近い。シリアスの皮を被った厨二すれ違いコメディ。

アニメ第3~5話くらいまで見ないと方向性が分かりづらい。
この作品の魅力は非常に伝えづらい。ハマる人はハマるが、人によっては全く面白さが分からないこともある。好みとしかいいようがなく万人受けしないアニメ。ゆえに人に薦めづらいが、自分のように刺さる人には深く刺さるアニメでもある。
主人公が力技で強引に話をかっさらうデウス・エクス・マキナ的な存在でありながら、周囲とまったくかみ合っていないのが面白い。かなりメタ目線で楽しむアニメだと思う。

主人公シドはナチュラルに倫理観の無い中二病なので、合う合わないでかなり好みが分かれる作品。敵を悪趣味な方法で葬ったりサイコパス気味で、主人公がダークヒーローで無双する狂人でも楽しめる人向き
傾向は同じく小説家になろうの『オーバーロード』に近い。
なろうらしい超ハーレムだが、シド本人は性欲すらあるか怪しいため脈なし。性欲皆無タイプ。ヒロインの裸に赤面すらしない……

主人公シドは陰の実力者に憧れる狂人。”ぼくのかんがえたさいこうのかげのじつりょくしゃ”を大真面目に目指す重病の厨二病。逆にそれ以外に興味がない。まさにタイトル『陰の実力者になりたくて!』の通り。

陰の実力者が何かと言うと、物語の主人公でもラスボスでもなく裏で暗躍して、主要人物の前に現れて強さを見せつけ「何者だ……!敵か味方か!?」ってされるミステリアスなポジション。
なお、web版では本人も陰の実力者がなんなのか分かってない模様。それっぽいことができればいいらしい。その場でそれっぽくするアドリブ力は凄いと思う。
シドは普段は平凡なモブを演じ、イベントが発生したら陰の実力者シャドウに変身して介入していく。
しかしアニメではラスボスにしか見えなかった。ラスボス系主人公に含めてもいいかもしれない。本人はラスボスになりたくないようだけど。

しばしば「シドのモブ演技は目立ちすぎでは?」というニコニコのコメントもあるが、彼がやりたいのは”実力を隠すモブっぽい実はすげー奴”をやりたいと思われる。変身ものの王道、モブだけどモブじゃない、普段は冴えないけど実は……ってやつ。本人のモブ認識が変にズレているのは間違いないが。

シドは陰の実力者の"なりきり演技"を楽しんでおり、周りも遊びに合わせてくれてると思ってるが、周囲からは本当の影の実力者に見えているというすれ違いコメディ。シド本人だけが陰の実力者"設定"だと思い込んでいる。
オーバーロードのアンジャッシュ的やり取り(アインズとデミウルゴス)が好きな人は合うと思う。もはや全面アンジャッシュの厨二コント。

それにしてもシドはディアボロス教団の実在に気付きそうなものであるが、恐らく本人は変に現実を見ている節があり「実際は架空の物語のような悪の組織も存在せず、よって陰の実力者もごっこ遊びでしか実現できない」という醒めた目線で見ているせいだと思われる。変に常識的で、それでも理想のためにすべて捨て努力し続けるあたりはまさに狂人。

主人公は実力者になるべく常軌を逸して鍛えまくってるので、最強でありピンチはない。清々しいほどの俺TUEEEE系。某魔王アノス様を彷彿とさせる。
アニメ内容で一番ピンチなのが、モブ演技のためにわざと切られて死んだふりして心臓止めてた時だと思う。

なお、シャドウの異常な強さは努力によるもの。
大切な物をすべてそぎ落とし、自分のすべてを陰の実力者になるために捧げている狂人なのであの強さになっている。そのため三大欲求や性欲もあるのかすら怪しい。
アニメはあまり修行描写がないが、前世の戦闘知識と訓練経験に加え、たしか無理やり超ショートスリーパーになり修行に時間を充て、幼少期から盗賊狩りに明け暮れ、成長に合わせて戦闘に特化した肉体改造もしている。
たしかシドは才能がない凡人という描写があったと思う。天才ではなく異常なまでの努力家。

異世界転生したら最初からチート能力が備わっていたタイプではない。シドは凡人が努力して最強になってるケース。
普段は剣を使っているが、小説で実は一番得意のは体術という描写がある。舐めプであの強さである。

オーバーロードとの違い

陰実はオーバーロードと似ているとしばしば見かける。両方アニメ視聴と原作ラノベを読んでいるので感じた違いを書く。
マイルドなオーバーロードと言われているのは草。確かに。

アインズは悪役魔王ロールプレイだけど、こっちのシドことシャドウは陰の実力者ロールプレイなので微妙に違う。善でも悪でもない。意外と善行をすることもある。陰の実力者ムーブのついでだけど。
子どもの頃(スタイリッシュ盗賊スレイヤー時代)に修行がてら盗賊狩りしており、ついでにヒロインを何人か助けていたりもする。
アニメ2期で描写されるか分からんが割と一般人を(ついでに)助けている。

シャドウが目指すのは悪のラスボスではないので、一般人を無意味に殺傷などはしない。殺意はアインズよりマイルドだと思う。
一応シドは人を人と認識しているが、アインズは異種族のせいか人を人として見れなくなってる。初期のアインズは転移前の人間の記憶の影響で人との接し方が違ったけど。
なろう版では「かわいそうな人はできるだけ殺さない」くらいの良心はある模様。
ただ、狩る盗賊が増えたら自分が助かるので治安がもっと悪くなったらいいのに、と考えるくらいに他者の命に興味がない。自分が死んで転生したことすら「魔力がある世界で陰の実力者ムーブできるラッキー」くらいにしか思っていない。

オーバーロードと違う見どころは、シドが異世界を全力で楽しんでる点。アインズの切望する夢(ギルメンと再会)は多分叶わないけど、シドは前世では叶えられなかった夢を異世界でほぼ叶えてるので生き生きしてる。
ニコニコ動画で「シャドウ様が楽しそうで何よりです」というタグが付くのも納得な異世界エンジョイガチ勢
アインズも異世界?を楽しんではいるけど、やっぱりどこか満たされてない感じがする。今さらギルメンが現れてもトラブルにしかならないとは思うが。

アインズもシャドウも孤独という共通点がある。どっちも最強で熱烈な信者に囲まれているが、アインズが求めているのはギルメン(かつての仲間)で、シドは夢(陰の実力者になりたい)を誰にも理解されないと諦めている。周囲は主人公を理解して隣に立ちたいと思っているが、今のところ真の理解者は現れていない。
アインズの方は多分どうしようもないと思うけど、シドはまだギリギリ理解者が現れるかもしれないワンチャンあるので今後に期待したい。
とはいえ、シドは理解者が現れなかったとしても夢を叶えることはできるので、アインズよりは希望があると思う。

性格面では、アインズは羞恥心がそれなりにあるが、シドは羞恥心が薄め。
そもそもカッコイイという理由で陰の実力者を恥ずかしがらず全力で叶えようとしているので、当然かもしれない。恥ずかしがっている陰の実力者は陰の実力者っぽくないので、真っ先に恥を捨てていてもおかしくない。
外伝マンガだが『しゃどーがいでん』では七陰が作ったシャドウ様を褒め讃えるカルタを見て「うーん賛美」という反応。褒められたら素直に受け止めてるようだ。

無自覚に最善手しか打たない

陰実もオーバーロードも、主人公補正の豪運がすさまじい。シャドウ様もアインズ様もその場で適当にやったことが結果的に敵にとって恐ろしい手だった、という展開が非常に多い。

ご都合主義展開でもあり、好みが分かれる点。
自分は好きな方。最初からそういうものと分かっていれば、いかに無自覚に豪運を発揮してくれるのか?という楽しみ方ができる。
個人的に主人公補正が萎えるのは、あまりご都合主義がないストーリーに急に補正が入ってくる場合。元よりコメディ要素として豪運設定されているのであれば面白い。

ただし金運だけは皆無。このあたりはアインズも同じだが、アインズ以上に金運がないと思う。唯一シドが痛い目にあっている部分。
特にアニメ2期のメインになるであろう無法都市らへんは金運のなさが目立つ。少し可哀想なレベル。普段人の話を聞かず好き勝手にやっている分の因果応報かもしれないが。

ダークファンタジー×厨二すれ違いコメディ

シドがいるとコメディになるため忘れてしまいそうになるが、異世界自体はかなり暗いダークファンタジーのような世界観である。
ディアボロス教団は各国の中枢にはびこり、恐らくシャドウガーデン以外に抵抗できない状態にある。シドが転生しなければ詰んでいる世界。

コミカライズ版ではシリアスが控えめでコメディ色が濃いが、アニメは逆でシリアスを基盤として厨二コメディしてる印象。
原作書籍は中間だろうか。シド視点はコメディになりやすいが、他の視点になった途端にシリアスに早変わりする
この二面性も陰実の面白い点。ゆえに最初の方ではどう見ればいいのか戸惑う人が多いと思う。楽しみ方が分かってからは本当シリアスとコメディのさじ加減が絶妙。
ニコニコのコメントがあると楽しみ方が分かりやすいと思う。ニコニコ動画との相性良い。
小説では最初ほぼシド目線しかないので、コメディなのが分かりやすい。

シドはごっこ遊びで周囲を巻き込み、敵や盗賊は容赦なくぶっ殺し、時には善人寄りの人のメンタル折ったりするけど、基本的にシドがいないよりはマシな展開になるであろう部分が多く、憎み切れないところがある。あと一応善人っぽい人が相手だと多少加減はしてると思われる。

アイリス王女のメンタルフルボッコ描写はアニメだと特に悲惨だけど、ジミナがいなかったとしても真の黒幕ディアボロス教団にいいように利用され碌なことにならないだろうから、まだ悪意はないシャドウに翻弄されたほうがマシかもしれない。アイリス王女は遅かれ早かれ闇堕ちしてそうな気がする。

また、ヒロイン達はシドがいなければほぼ死ぬ運命にある。

  • アレクシア王女は血の実験材料

  • 姉クレアは悪魔憑き→人体実験台

  • シェリーは痩騎士に利用され最悪殺さる

  • ローズ先輩は悪魔憑き→人体実験台

  • ヴァイオレットさんは千年単位で封印されっぱなしで教団に利用される

  • 武神ベアトリクスは姪アルファを悪魔憑きで失う

  • 現シャドウガーデン員600人超は全員悪魔憑き→人体実験台(七陰ヒロイン達も)

節穴さんアンネローゼだけは特に変わらなかったかもしれない。

シドが陰の実力者になるべく鍛えてなかったら死んでいた女の子が数百人いる世界観なのでシリアスではあるが、シドの中二病のおかげでシリアスになりきれずギャグテイストなのがこの作品の魅力だと思う。

アニメ化の非公式裏話

監督のTwitterにアニメについて色々語られてた。ツイ消しについても触れられているのでいつまで残るか分からんが、ここに張っておく。

シェリー闇堕ちは原作既読勢も「やっぱり闇堕ちか」と思った人多そう。
ロー666の断髪事情は色々あったようで……普段見ているアニメも色々な事情があって作られているんだろうなと感じる。

シャドウの変装技術が思ったよりすごくて草。最終回が特に分かりやすいけど、シャドウとシドで人相が違うし体格も違う。身長まで変わっているならそりゃ仮面がなくても気づかんか。体格も顔も少し成長してる感。
ある意味、僕のヒーローアカデミアのオールマイトみたいな変身の仕方をしていると。あれは変わりすぎだけども。

あと、公式サイトでも他の裏話が色々見れる。アトミックボイスのテイク回数とか、謎オープニングの話とか。アレクシア王女の股間スパーン絵も見れる。監督はweb版ファンらしい。


小説(web版と書籍版)、コミカライズ、アニメの違い

小説家になろうのweb版、書籍ライトノベル、マンガ版(外伝しゃどーがいでん含む)を読んでるが、アニメならではのバトル描写やスタイリッシュさが増して面白い。既存ファンにもおすすめ。
コミカライズ版はギャグ寄り、アニメ版はシリアス寄りの印象。
比較的ラノベに近いのはアニメだと感じた。漫画も大好きだけど。

漫画はweb版のほうに雰囲気が近いかもしれない。
web版とラノベ版を読み比べると、ラノベの方はシドの素の性格に少し落ち着きが加わって大物感が増したような気がする。特に無法都市らへん。

アニメはさらに主人公をカッコ良く見せようとしている感じがする。例えば焦っているシーンとかのシドのコミカルな面が控えめ。
アニメはシドの大物感(本当に陰の実力者っぽい)があり、マンガはシドが陰の実力者を演じているコメディ色が強い。このあたりは好み。

アニメはシャドウの強さが分かりやすい。例えば、敵の攻撃にふらつくことがなかったり、鍔迫り合いで敵の剣はプルプルしててシャドウの剣はピタッと止まってたりなど。シャドウの魔力の青紫色が美しいかったり奥義の魔法の形状など、世界観の補完がしやすい。

アニメはシャドウ時のダサカッコイイ仮面が省かれている。
個人的には表情がよく見えていいけど正体バレないか冷や冷やする。が、その点は上記の監督ツイートで語られているように、どうやら変装技術がかなり凄い模様。
シャドウになったら前髪伸びてないか?と思ってたけど、髪の毛含めバレないように身長など色々変えてるらしい。さすがシャドウ様!さすシャド!

かげじつ!で活躍の少ない七陰も見られる

既存ファンにはYouTubeで無料配信のショートアニメ『【ちびキャラアニメ】かげじつ!』もおすすめ。本編であまり出番のない七陰が見られる。
全17話。2分で短いのですぐ終わる。2期もやるんだろうか。


地味に表記ミスが多いので、ここに置いとく。


アニメ1期で面白かったところ色々

陰実アニメで印象に残ったところを順番適当に書き散らかす。

アイ・アム・アトミック(囁きボイズ)

この作品といえばあの奥義。
ASMRアトミックには草しか生えない。元々ネタ感の強い奥義だったけど、アニメではもうネタしかない。毎回微妙に凝った演出で変えてくるのも草。
監督によると一回目のアトミックはテイク数6回以上の模様。

最終回は多分原作でアトミックしてなかったと思うんだけど、やはり見せ場としてラスボスじみたアトミックを入れてきた。結果、魔人判定されてしまったが。実際このあとは無法都市編など割と陰に潜んでるので目立ちすぎたと反省したのは本当かもしれない。
原作ではアトミックとは言っていないが、アトミックっぽいことで雨雲を吹き飛ばしはしている。

2期もあれば時々アトミックしてるので楽しみ。しかし2期の初っ端になるであろうアトミックは「アトミックとは?🤔」となりそう。なんなんだリカバリーなアトミックって。悪魔憑きを治した方法のアトミック版と認識してるが。某回復術士のヒール(破壊)のようだ。

第20話(最終回)の感想

アニメのオリジナル要素がかなり強かった最終バトル。アニオリ展開多めで見応えがあった。
最終決戦の武器にバール再登場で草。ここでバールを出してくるとは!
ただのバール(多分魔力強化)に負けるアーティファクト剣……アイリス王女のメンタルをバールで叩きのめす。多分原作者も知らないアーティファクト。

コメントで気付いたけど、シャドウもベアトリクスも特に戦う理由なくて草。ただお互いバトルジャンキーで強い奴と戦いたいだけっていう。最終話のバトルで戦う理由がないってどうよww
アイリス王女が乱入してくれて最終バトルの理由が生まれたのはよかったかもしれない。

シャドウガーデンの本拠地、古の都アレクサンドリアにクソデカシャドウ像あって草。これ本人は知ってるのか?どこぞのアインズは像を嫌がってたが、シャドウはどういう反応するのか気になる。

全体的に第1話と繋げる演出多かった感じする。月光とかバールとか。
あのまま終わったらシャドウ以外は悲惨なことになるので、2期に期待。でも基本世界観がシリアスだから2期でも救われない人が多そうではある。

しかし最終回で原画・絵コンテ・演出が監督一人って珍しい。さすがweb版原作ファン。気合を感じる。

月光に始まり月光に終わる

シャドウのお気に入りの曲、ベートーヴェンのピアノソナタ第14番『月光』。理由は陰の実力者が月光の下で奏でたらカッコイイから。
第1話で流れ、最終回でも流れた。なおシャドウ自ら演奏。
ピアノ関連のくだりは全部面白くて良かった。アニメ化で羽が舞いかなり演出が凄いことになったのは草。
月光を聞くだけで笑えるようになってしまった。陰実アニメの功罪。
ラノベで自称『月光』職人や『エア月光』も好き。

学園がテロリストに襲撃されるアレ

アニメは全編面白いけど、個人的に気に入っているのはテロリストらへん。シドの思考回路のイカレ具合がよく分かるし、シドの譲れない信念が垣間見えて好き。残念ながらアトミックはない。
前半のテロリスト襲撃からのモブ式奥義のネタ感、後半のシェリーメンタルフルボッコのシリアス、温度差で風邪ひきそう。

テロリスト突入時のシドのテンションぶち上り方はアニメで見ていて面白い。声が付くと本当に楽しそうで草。シャドウ様が楽しそうで何よりです。
「モブ直感」とかいうパワーワード。

テロ集団に美的センスが欠けるというTPOのダメ出し。アニメの「勘違いのクソダサファッション」のくだり好き。
たしかアニメではカットされていたが、テロリスト側は玄人向けで生徒側が定番、と評している感性のズレ具合。
テロリストを見てそういう考えが出てくるのはシドぐらいのものだろう。

シェリーのアーティファクトの最終調整をシャドウがやっているとニューに勘違いされるシーン(多分シドの意図的ではない)。シドのいかにも他人から聞いたことを復唱している感のある演技が良い。ここはアニメならでは。

まさかの声優変更ジミナのブシン祭編も陰実ムーブを満喫してて面白いけど、やっぱりテロリスト編は面白い。イカれてやがるこの主人公。

原作の中では、アニメ2期で次のエピソードになるであろう赤き月編が好き。理由はシャドウの姿で素が色々出てきちゃっているから。シャドウ変身時はかっこつけてるけど、やはり中身はシドなんだなと。セルフ縛りプレイでうっかりやらかすところ草。あと後味が良い。

小説ではシャドウ変身時は第三者の視点になってることが多く、シャドウが内心何を思ってるのか見えづらい。アニメで言うとローズ先輩がスタイリッシュ盗賊スレイヤーを暴露した時、シャドウ側の視点がないため内心が分からない。アニメではそこを補完できるので楽しい。
赤き月編は珍しくシャドウの内心が見れたりするので面白い。

ドエム・ケツハットの破壊力

声に出すとここまで名前のインパクトが増すとはww
恵まれたイケボからの「ドエムとお呼びください」草。
他にもスタイリッシュ盗賊スレイヤーバレのあと「スタッ……いや、シャドウ!」の言い直したところ最高。たしかアニオリ台詞のはず。
しかし名前以外は有能で完璧な男でもある。

書籍になるにあたり、ラノベの方はドエム要素が無くなった男。
web版は読んだけど、そういう経緯でドエムなのか……と少し衝撃を受けた。これは色んな意味でアニメでは厳しいかもしれない。アニメ化は多分書籍版なのであの展開にはならないと思うが。

ドエムの名前が呼ばれるたびにニコニコのコメントがお祭り騒ぎで草。しかし多分2期範囲では出番ないと思う。
もし3期があればオリアナ王国編で決着がつくはず。

イケボといえば、痩騎士のボイスチェンジャー貫通も面白かった。声が特徴的すぎる。

ハゲに厳しいアニメ

小説からハゲに厳しかった印象はあったが、さらにハゲに厳しくなった気がする。
強欲のネルソンはアニメで茶目っ気が出て好きになった。ハゲの理由が苦労人で少し同情。再登場してほしいが、アトミックで蒸発済み。おかしい人を亡くした。

オープニングは謎のまま

オープニングは謎だったけど歌がかっこいいのでヨシ!
あれは魔界?編への伏線なのか?まだ読んでないけど。
監督の話を見ると七陰の出番がないからOPとEDで出番確保したらしい?

謎の白スーツはシャドウの「昼間に黒い服はTPOに欠ける」発言からの昼は白というニコニコのコメントがあったが、監督談を見るとあながち間違いでもないか。

(前略)シャドウ様は青空の下の撮影はNGと決まっており…いやそもそも、ノリノリのサビの部分でカッコ良く戦うのは「主人公」の役割であって「陰の実力者」の仕事ではなかろう…?となり(後略)

陰実四方山話#6

シャドウ様が青空の下での撮影がNG云々とあって草。確かにサビで戦うのは主人公であって陰の実力者ではないかもしれない。本人は主人公にはなりなくないだろうし(メタ的に視聴者から見るとシドが主人公だけどシド目線から見て)

オープニングのラストは章ごとに背景が変わっているのが細かくて好き。コメントでは「アトミック予告」だのネタにされてて草。否定できない。でも意外とアトミックしない章もある。

エンディングは最終回間近で七陰全員の合唱版が来るのでは、という予想コメントもあったが、来ず。
中には魔王学院のアノスのようにシャドウが歌う説もあって草。でも陰の実力者が歌ってる姿が想像できない。ピアノと違い歌は特訓してなさそうだしな……

地味にスライムが大活躍するアニメ

転スラのように目立つわけではないが、かなりスライムが有能。シャドウガーデンの服や剣もスライム。ジミナの変装マスクもスライム。アニメで黒い物体は大体スライム。
たしか魔力で動くため、魔力の伝導率が高く万能とかだったか。
なろう系あるあるやたら強いスライムではなく、あくまで道具として有能というだけだが。

遊びは終わりだ……

アニメや小説を読み返して思ったが、シャドウはよく似たような言葉を話す。ボキャブラリーだいたい一緒。

その中でもどうやらお気に入りらしい「遊びは終わり」「残像だ」はアニメでも頻発していた。ラノベでも章ごとに毎回言っている気がする。
他にも「力が欲しいか?」「この程度か?」「来ないのか?」「愚かな……」「ぬかるなよ(部下に対し)」あたりも多い気がする。
原作小説では言葉に困ったらとりあえずプレッシャーかけて意味深に凄んでうやむやにするの草。2期で偽札をやるなら多分出てくる。

力が欲しいか?と言えば、アニメのローズ先輩に力を与えるシーンは力が入っていて面白かった。羽を飛ばすのは予想外で草。シャドウ様懇親の演出。
よく見るとラノベの口絵カラーでも羽が舞っていた。
web版では演出のために魔力で風を起こしていたので、羽の軌道もコントロールしていると思われる。最後に黒い羽が降りてくるのも芸術点高い。
ピアノの借りパクは多分アニオリだったはず。あれでさらにギャグになって面白い。
あのピアノが最終回にも出てくるのは予想外だった。あの場所はシャドウの意味深セリフ練習とピアノ練習に使われるのだろうか……


ヒロイン候補は多いが全員脈なし

ここからは各ヒロインの感想とかその後の考察とか。

ヒロインをほいほい救うシドはほぼ常にハーレムなわけだけど、本人に性欲があるのかも怪しい。実際おうにょと裸で混浴したときも特に反応なし。股間を凝視するなとは言っていたが、特に恥ずかしいとかもなさそう。
ヒロインと恋仲になる展開がまっっったく想像できない。多分誰ともくっつかないんじゃないか?
陰の実力者が恋愛に現を抜かすとも思えない。シド曰く陰の実力者になること以外は削ったらしいので、恋愛性欲関連はバッサリ切り捨てていそう。

しかし改めてみると、本当に登場人物が多いアニメ。シャドウガーデン+モブ時の周囲の人+ディアボロス教団などの敵、で相当多い。章が変わるたびに新キャラ出るし。

一応、誰がヒロインっぽいか考えてみた。

おうにょはヒロインより主人公ポジション?

今後、ヒロイン誰よ?なおうにょことアレクシア・ミドガル。ミドガル王国の姫。
最初は攫われてアトミック目撃者という重要なポジションではあるものの、どんどん影が薄くなっていく。
アニメは最終回でシーンが貰えてよかった。でも2期はマジで空気化しそう……しばらくミドガル王国自体の出番がないので仕方ないが。
web版小説を読んでいると、最初の誘拐時は本当にヒロインしてたなと懐かしい気持ちに。

おうにょがシドを好きなのは明確として、シャドウに対しても努力家の凡人の剣という意味で好感は持ってそう。
シドから戦闘に対する姿勢や凡人の剣は高評価だけど、性格面が……うーん。書籍版で誘拐されたと聞いて内心で「よっしゃ、ざまぁ!!」と懇親のガッツポーズしてるレベル。「僕はアレクシアの剣が好きだよ」の次の日にこれ。剣以外の好感度が低すぎる。
アレクシアが偽シャドウガーデンを名乗ってると誤解してたときは下手すると斬り捨てていた疑惑もある。
混浴でシドに裸見られても全く反応なし。

アレクシアのポジションはヒロインというより、物語の主人公ポジションかなと思ってる。
陰の実力者は物語の主人公の前に現れて実力アピールして翻弄する役なので、アレクシアはシャドウに翻弄される役なのかな、と。
そういう意味では、物語の終盤になれば主人公として覚醒して重要な役割をこなすのかもしれん。
web版小説でもラノベ版でもシドに「主人公格っぽいキャラ」と思われている。

シャドウ自身はラスボスになる気はなく、ラスボスを倒す主人公になる気もないようなので、ディアボロス教団のラスボスを倒すのはシドではなく、アレクシア王女なのかもしれない。
しかしシドならラスボスと気づかずに適当にノリで倒してしまいそうな気もする。

アニメ最終話で核の威力を前にしても鍛錬を続けたおうにょのメンタルはシドに近いので、根っこは似た者同士ではありそう。シドメンタルで鍛えれば、アイリス王女の代わりにかなりの実力者に育つかもしれない。そうなるとアイリス王女はさらにメンタル折れそうだが。

ローズ先輩は悲劇のヒロイン

ローズ・オリアナ、オリアナ王国の姫。
シドにもシャドウにも一番距離が近い気がしてる。シャドウガーデン入りは大きい。
悲劇のヒロインとしても強い。かなり悲惨な目にあうんだけど、正直おうにょみたいに空気になるよりは恵まれている気がしないでもない。

アレクシアが少年マンガ的な主人公ポジションだとすると、ローズは色恋沙汰の恋愛マンガ的な主人公ポジションに見える。

アニメではカットされたが、小説でシャドウガーデン入りした時にシャドウの正体を聞いて、アルファが信頼を得ろと言っているので、そのうち信頼を得て正体を知るかもしれないフラグも若干立ってる。

さらにシドにもシャドウにも好意を持ってる点もかなりヒロイン力が高い。シャドウというかスタイリッシュ盗賊スレイヤー=サンだけど。
ただ、ローズはシャドウを正義のヒーローだと思っている節があるので解釈違いを起こしているのは不安要素。web版ではそのせいでシャドウに不信感が生まれた。

アニメ最終回20話の07:11からローズ先輩の人物回想で、シド、シャドウ、ドエム、お父様、スタイリッシュ盗賊スレイヤー、で5人中3人が同一人物なの草。
スタイリッシュ盗賊スレイヤーはスライムボディースーツができる前に助けてるっぽいので、アルファより先に出会った可能性あり。

しかしシドからの好感度はどうなんだろう?
シドの勘違いで周囲から理解されない夢を追いかけている者同士と思い込んでおり、評価は悪くないと思うが、同時に熱心に宗教勧誘してくるロックな野心家という斜め上の解釈をしている。

他人に馬鹿にされ理解されない子供の頃に抱いた夢(オリアナで魔剣士を目指す)を諦めず追い求めるメンタルはシドに近い。シドに頼まれ、スタイリッシュ盗賊スレイヤーのことを話せない=夢を誰にも語らない、という点も共通。

もしアニメ3期があればメインエピソードが来て一番ヒロインしそう。
原作小説の第4巻では唯一、表のヒロインでシド=シャドウに気付くフラグも立っている。おうにょより先に気付くのか、それとも隠し通せるのか?ノベルの方でも注目したい。

闇堕ちのシェリー、ラスボスフラグ?

シェリー・バーネット。ミドガル学術学園の2年生なので多分シドの先輩。しかしローズ先輩と違って、シェリー先輩と呼ばれることはない。
個人的にシェリーの声も可愛くて好きなんだけど、アニメで闇堕ちが確定してしまった……
いや、そうなるとは思っていたけど。シャドウもあえて真実を語らず罪を被ってたし。原作勢もあのラストの姿に驚いた人も多いのでは。
しかし小説では以降出番がない模様。2期でも最終回にちら見せだけすることになるんだろうか。再登場を待ちたい。
コーヒーは甘党で、アイリス王女と同じく不憫な娘。

再登場する頃にはラスボスに育ってそうだと予想しているが、当たらないでほしいところ。シャドウ様が良い感じにうやむやにしてくれるのを祈っている。

裏ラスボスはシェリー、表の物語としてはディアボロス教団のボスがラスボスでアレクシア王女が倒す、という展開もあったりしそう。
web版小説では、シドがシェリーを

 主人公に的確なアドバイスしたり、物語の大きな謎を解いたり、ボスを倒す強力な装備を作りだしたりするポジションになるはずだと勝手に思っている。

二章 不死身の魔剣士

らしいので、本当にそういうポジションになりそうだなと。ラノベ版も同様。
強力な装備としてアトミック級のアーティファクト作り出しそう。シェリーの研究してた『強欲の瞳』は特に魔力を吸収して溜め込むから、それで核級の魔力を集めて復讐する可能性あり。

監督談でも、

(前略)基本的に「デッドエンドがかろうじてバッドエンドに収まる」程度の救いしかない(後略)

陰実四方山話#9

とあり、シェリーには救いがない……

  • 真実を知っても絶望(育ての親が実親を惨殺)

  • 誤解したままでも絶望(親の仇をとれない)

  • 仮に復讐を遂げても絶望(勘違いで唯一の友人であり想い人のシドを手にかける)

どうあがいても絶望。幸せになる未来が見えん。

ヴァイオレットさん(災厄の魔女アウロラ)

出番は少ないものの、数少ないシャドウから強者と認められたヒロイン。ネルソン曰く「歴史上最強の女」
シャドウと闘いで対話できるうえに、珍しくシドが素で接しているヒロインとしてヒロインポイントが高い。
アウロラとの闘いはアニメより小説の方が駆け引きなど分かりやすいので気になる人は小説を読んでみてほしい。
恐らくシャドウを扉で呼びシドが来たからだと思うが、数少ないシャドウ=シドの正体を知るヒロインでもある。

個人的には一番好きなヒロイン。茶目っ気もあって可愛い。
2期があればクレアと一緒に少し出番があるはず。

なろう版は出番が多いが、多分ラノベ版のアニメ化なのであまり出番はないかもしれない。web版の登場の仕方は予想の斜め上だったが、あんな姿でも可愛いのはさすがヴァイオレットさん。

ブラコン姉クレア、2期に期待

アニメでヤンデレ感の増したシドの姉さんクレア。でも小説の方も大概重度のブラコン。書籍版で死を覚悟した時に弟のことを思っているくらいマジのブラコン。

アニメ2期でメインヒロインのエピソードもあり多分掘り下げあるはず。なぜ弟に執着しているのか、世話を焼いてくるのは何故か、など。

ブシン祭の祝勝会でのクレアとシドの会話が面白いので2期でアニメ化されるといいな。普段からシドが姉さんに対して適当な対応してるんろうなと思わせられる。大好きな弟にあの扱いされたらクレアがひねくれた姉弟愛になったのも少し分かる。

紅の塔編でのweb版→書籍版の良改変、クレアのピンチを(見かけたのでついでに)助けるシャドウのシーンが好きなのでアニメ化に期待。他ヒロインとシャドウに対する初見の印象が違うのはさすが血の繋がった肉親と言うべきか。

シドからの好感度は低そう。まだ幼馴染のシャドウガーデン七陰のほうが家族扱いされてるのでは……
攫われたときは「割と良い人だったのに残念」の扱い。
web版でデルタの兄が現れた時にシドが「一般論的に兄弟は大事にしたほうがいいらしい」という認識を語っているので、その一般論に乗っ取って困っていたら一応助けるくらいの扱いな気がする。

シャドウガーデン(アルファ、ベータ、デルタ、ガンマ、イプシロン)

アルファはヒロインというより天然の陰の実力者って感じ。シャドウと対等に見せかけてゴリゴリに依存してるっぽい。
メインヒロインの風格があるのに出番が少ない。
2期は見せ場もあって本気の戦闘シーンがあると思うので楽しみ。

ベータ(ナツメ・カフカ)はシャドウ狂信者すぎてヒロインになるかは微妙か。地味にシャドウからの好感度が低そう。
出番は多いのだが。どちらかというとオーバーロードでいうデミえもんデミウルゴス枠な気がする。シャドウの適当な行動を無駄に深読みして、さすがですシャドウ様!する要員というか。
なお、聖地リンドブルム編のアニメではシドの「ベータ君、君には失望したよ」のあとがカットされていたが、小説ではそのあとすぐにスパイごっこしてると勘違いして手のひら返してたりする。

デルタに対してのシドは保護者とペットといった感じで、ヒロインとしては微妙だけど違う一面が見れてやり取りが面白い。
デルタは己の欲望に忠実という意味では、意外とシドと合いそう。ラノベで唯一シドが陰の実力者になりたい夢について話しそうになった(未遂)相手。シドが素で接してる感じ。戦闘ではまったく分かり合えていないが。
嗅覚と聴力ではデルタにシドは勝てず、そこが無法都市編で計画が狂う要因。

ガンマ(ルーナ)はヒロインとしては微妙か。シャドウからは「鼻血出てるよ」と頭の良さを羨ましがられてる印象しかない。

イプシロン(シロン)は意外とヒロインしてると思う。偽乳を見抜かれているが、たゆまぬ努力はシャドウに好感を与えているような気がする。社交辞令だけどスタイル褒めたりもしてて、シドからの当たりも優しい。小説では「いい子」とシドに思われてる。
意外と出番が多い。

その他/ベアトリクス、アンネローゼ、アイリス王女

武神ベアトリクス。エルフの伝説の剣聖。戦闘狂でシドと気が合いそうなエルフ。
シドからはけっこう強い判定。剣技だけなら多少シャドウと打ち合える実力。とはいえ、軽くいなされていたが。この世界でシャドウと打ち合えるだけでもかなりの実力である。
アルファを探してるのでそのうち再登場するのは間違いなし。2期で出番あるかは微妙。
シド=シャドウと見抜きそうな伏線が色々あるので、そのうちバレそう。
アニメではハンバーガー交換の会話で似た者同士だなって思った。あの会話好き。
ベアトリクスは悪魔憑き自力克服なんだろうか。アルファが姪だから英雄の血筋のはずだけど。強いってことは自力克服なのかな。だとしたらかなり凄いことをやってのけているが……果たして。
ところで原作小説でリンドブルム編のときにさらっと出てくる「英雄にその力を授けた女神ベアートリクスを唯一神と信じる感じの宗教」とあるが、女神と名前が似ているのは偶然なのか、それとも?

アンネローゼ・フシアナス、節穴さん。元々の名前はアンネローゼだけで、アニメ化にあたりフシアナスが追加。不憫。
最終回でもちょっとだけ見せ場あって良かった。節穴発動してたが。
ジミナ=シャドウが知られてしまった以上、ジミナの出番があるか微妙なので節穴さんも……
2期でも一度くらいチョイ役で出るといいな。

アイリス・ミドガル。アレクシアの姉でミドガル王国の姫。多分ヒロインではないけど一応ここで取り上げる。
アイリス王女は可哀想になってくるメンタルボコボコっぷり。
アニメではアーティファクト頼りで借り物の力を使っているせいで好感度低下。
アニメでシャドウの強さに対し、アレクシア王女は無力なのを自覚したうえで剣を握るが、アイリス王女は剣を手放してしまっている。この対比がもうアイリス王女は駄目なんだな……と思わせる。
役割としては陰の実力者にわからせられる表の実力者っぽい。
小説版では戦闘があっさりしてた上にここまで打ちのめされてはいなかった印象。しかしどうやら書籍でその後アレな感じになるらしい。まだ読んでないけど。
コーヒーは甘党だったが、甘党は苦い展開になるジンクスあったりする?いや、シドもコーヒーはミルク砂糖たっぷり派だから違うか。


シド→シャドウ→ジミナ→次は…

2期はスーパーエリートエージェント楽しみにしてる。
ジミナのように声優を変えてくる可能性もある。
戦闘シーンはシャドウとは違うスタイリッシュさなので楽しみ。

シャドウ時の仮面は省かれたが、さすがにジョン・スミスは仮面付けると思う。相手がシャドウガーデンの面々だとさすがにバレるだろうし。

個人的に一番好きなエピソードは紅の塔編なので心待ちにしてる。アトミックもあるし。終わり方の後味が良くて好き。

web版ではジョンの一人称が俺で、ラノベ版では私だった。多分アニメでは私にするのではなかろうか。カタカナ表記と漢字表記で違うが一人称オレはジミナですでにやっているし。
ちなみに現代日本のスタイリッシュ暴漢スレイヤーは一人称が俺だった。


若干の不満点

一応不満だったところを書くと、序盤で魅力が伝わらず離脱した人が多そうだという点。原作既読なので面白いのは分かっていたが……
初見でシリアスの中で好き勝手にやる主人公の厨二ギャグ、という面が伝わったのかなと。

他には、所々ここそんな感じだったのか、みたいな解釈違いのようなものはあったけど、そこはメディアが変わって作る人も違えば当然解釈も変わるので気にならなかった。そもそも解釈違いはあまり気にした事はないが。
聖域が現代風だったり、鉄砲もアニオリらしい。ロストテクノロジーは教団が意図的に文化レベルを落として世界をコントロールして牛耳っている感出たと思う。このあたりは解釈を楽しむ方向で面白かった。
ここのセリフ好きだけどカットされたかーみたいなものもあったが、それはメディアが違う以上仕方ない。

戦闘シーンは最終回がかなり動いて、他は動いたり動かなかったりだけど、演出で上手いことカッコ良く見せていて凄いなと思った。
正直なろう系で作画ぬるぬるバトルは滅多にないので、そこは最初からあまり期待していない。動いた方がいいに越したことはないけど、原作が超絶大人気(例えば無職転生とかリゼロとか転生スラとか)ではない限りぬるぬる作画が難しいのは、これまでなろう系アニメを色々見てきて体感で分かる。なろう系アニメの中ではだいぶ高品質な方だと思う。

あとはカットの使いまわしが多めだったけど、個人的には使いどころ上手いなと思った。ここでこのカットを使いまわしたか、と探すのも一興。省エネも大事。繰り返し見過ぎて既存のカットは分かってしまうけど、ぱっと見は気付いた人少ないと思う。


アニメ2期で楽しみなシーン

すでにネタバレだらけだけど、ここからさらにネタバレ濃くなるので注意

何度か書いているように、個人的に楽しみなのは赤き月編。始祖の吸血鬼討伐イベント。
好きなポイントが多いので箇条書き。アニメでどこまでやるかは分からないが、楽しみだ。

  • ブシン祭の祝勝会でのクレアとシドの会話が面白い。姉への対応が適当すぎる。

  • クレアのブラコンっぷりが分かる。

  • アニメ最終回で無法都市に向かうクイントン&ゴルドーがいるので2期でも出番があると思われる。典型的噛ませ。

  • 謎めいた少年ごっこしていたせいでややこしい展開になるの草。

  • 珍しくガチでビッグなヴァンパイアイベントだと気付いているシド。テンション爆上げ。シャドウ様が楽しそうで何よりです。

  • 今後も地味に出番のあるモブ娘マリー。アニメではカットされるかもしれないが。なお助けた理由はイベント周知のためという予想の斜め上。

  • 塔の壁を垂直に走るシャドウ。アニメでどうなるのか楽しみ。

  • 貴重な百合キス

  • 暴君ジャガノートからクレアを(ついでに)助けるシャドウ。書籍の良改変。ここで出会わないとしばらくクレアはシャドウと会うことはない。やはり良い変更点。また別の話だが暴君を黒いジャガ呼ばわりで草。

  • 瞬殺されるクリムゾン(笑)

  • 頑張って走ったら早すぎたシャドウ。狼狽えるシーン楽しみ。

  • ヴァイオレットさんの活躍。一番好きなヒロインなので楽しみ。シャドウへの信頼が垣間見える。

  • ベータの盛大な勘違い(いつもの)

  • 金貨デバフ草。小説によると、最初金貨を仕込んだとき1000枚が限界でそれ以上は動きに支障が出ると言っていた。だが始祖の吸血鬼に挑んだときはまさかの金貨3000枚を保有。つまり3倍もキャパオーバーしている。セルフ縛りプレイにも程がある。最終的に500枚まで減らしているので、かなり身軽にしないと始祖の吸血鬼に圧倒できなかったと考えると、最強の始祖の名は伊達ではないのかもしれない。

  • ベータの「シャドウ様~がんばえ~!」を声で聞きたい。

  • アトミックとは?🤔

  • 右手が疼いてしまったのだから仕方ない。厨二トリプルコンボ。

  • 終わり方の後味が良い。ハッピーエンド。

  • 始祖の吸血鬼がシャドウの正体に気付いているっぽいのも始祖は特別なんだなと思わせる。最終巻とかで助けに来てくれる展開とかあると胸熱。勝手な予想だけど。

赤き月のあとのスーパーエリートエージェントも楽しみ。スタイリッシュな戦闘とアルファの出番に期待。
無法都市編は全体的にシドの金運がなさすぎて草。他が運良すぎるので反動なんだろうか。


感想まとめ

全体的にかなり丁寧なアニメ化だったと思う。ニコニコのコメントがないと気付かないような細かなシーンも多く、何回見ても発見があった。
不満点は多少はあれど、大満足!2期すごく楽しみ!
そもそも原作が好きであればある程、100点満点のアニメ化など夢のまた夢である。

BGMがカッコイイのも印象に残った。BGMと作画の掛け合わせが良い。

原作愛を感じるアニメで本当に良かった。たまに原作愛あるなと思うアニメ化はあるけど、自分が好きな作品でそれが見られた幸運にただただ感謝。
特に陰実はシリアスとギャグのバランスと見せかけの演出的カッコよさが肝だと思っていて、そこが微妙だとかなり残念な感じになりそうだったので、本当に良かったと思う。

最終話で無法都市に向かうゴルドー・キンメッキとクイントンがいたり。スタッフロールでローズ・オリアナが666に変わってたり。ヒョロに聖地リンドブルムのお土産の厨二キーホルダーを渡してたり。ナツメが同じキーホルダーを持っていたり(シドが購入したのを見て同じ物を買った?)。そういった細かな補完がとても良かった。
ちなみに書籍版でヒョロは聖剣をネックレスにして身につけている描写はある。渡しているシーンはアニオリのはず。
最終話はアニオリが多く、陰の実力者というよりはラスボスムーブだったけど、あれはあれで良し。戦闘に見応えがあって楽しかった。

自分がなろうアニメの原作をほとんど知らないので詳しくはないが、全20話で小説2巻はかなり丁寧にアニメ化されていると感じた。多分だけど、アニメ化すると大体かなりのハイペースで原作消化されている印象。そのせいで話についていけないことが多い。その点、陰実アニメはあまりカットされずにしっかりと見せてくれたと思う。2期も丁寧にアニメ化されることを期待したい。

アニメ2期を原作小説やマンガを読み返したりカゲマス遊んだり1期周回したりして首を長くして待っています。

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