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ゆらぎについて 02 泡

ここに不思議な水面があります。
あると思ってください。

その水面は、勝手にゆらゆらとゆらぐ性質を持っています。
本質的に水面はゆらいでいると思ってください。

ある程度ゆらぎが大きくなると、水面から何かが生まれます。
例えば波。あるいは波紋。
そうしてゆらぎが大きくなるうちに、ぽよんとはねて水面から水玉がちぎれます。

その水玉は水面に落ちると、泡が生まれます。
泡はしばらくそこにいて、やがて消えるのですが。
そのしばらくが、何億年にもなることもあるかもしれません。

そんな泡の一つ……自発的対称性の破れによって生じた「存在」。
それがわたしです。

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