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参考にならない我が家のオランダ移住 10 (産後)

こんにちは。オランダ在住10年目のhanaです。すっかり涼しい日々だったのが急に30℃まで上がった昨日今日。最後の夏の日の青い空を暑い暑いと言いながらも楽しみました。さて9年前にタイムスリップ。

産後のカルチャーショック

胎盤の処置をしてもらい、血だらけで横になっていた。出血の影響で寒くて寒くて夫にコートをかけてもらう。

看護師さんがシャワーを浴びるか朝食をとるかと尋ねるので、朝食を取ることにした。シャワーを浴びれるような体力は残ってない。朝食は笑えなかった。冷たいパンにハムチーズ..…そうだ、ここはオランダだ。

長女は大阪の助産院で出産したのだが、産後は玄米にお味噌汁、たくさんのおかずを手作りしてもらえて本当に美味しくて嬉しかった。…..という経験もあり、噂には聞いていたが本当だったか、、、という思いだった。

身体も血だらけで、日本の助産院での出産の際には産後きれいに体をふいてくださったと記憶しているが、ここではそんなことは彼らの仕事ではないのだろう。私の手にもまだ血がついていた。だけどシャワーなんて体ガクガクで浴びれないよ…。

しかし そんな事は言っていられない。私は産後の出血も異常ではなく、赤ちゃんも健康だったので3時間ほどで退院となる。まだフラフラだがシャワーを浴びなくては…

血だらけでシャワーを浴び、ゆっくりゆっくり着替えた。少し休んでから車椅子を夫に押してもらって maxi-cosi に赤ちゃんを入れ、夫にタクシーを呼んでもらった。

親切なタクシーの運転手さん

病院を出るとなんと行きしなにお世話になった運転手さんが来てくれていた。これはなんだかとても嬉しかった。

赤ちゃんと一緒に家族で乗り込む。運転手さんは気になっていたんだと話してくれる。しかも、今日は弟さんの誕生日だそうで、なんだか縁を感じたと。悲しくなった朝食から一気に気持ちがフワッと明るくなった。気にかけてくれてありがとう。

Kraamzorg 産褥師さん

オランダには産褥師さん (kraamzorg) という制度がある。産後10日~2週間ほどだったと思うが、産後の赤ちゃんとお母さんの健康チェックや希望があれば家事、上の子の幼稚園の送迎などもしてくださるそうだ。(どこのkraamzorg さんもそうしてくださるのかどうかは、ちょっと分からない)

私は日本で長女を出産した際にお世話になった助産師さんより、日本人のkraamzorgさんを紹介していただいていた。産後に日本語でお話出来るのはとてもホッとしたし、色んなオランダ語の書類を読んで頂いたり、下の階の方に子ども達の騒音についてオランダ語で手紙を書いて頂いたり、とてもお世話になった。

最後の日には、確かこんなことを言って下さった。「今は色々と分からないことだらけで不安でしょうけど、時間が経つと自然と色々出来るようになりますから、安心してね」と。これはとても心強い言葉だった。確かに、それから数年経ち、最初の頃に比べると時間とともに随分と楽になったと思う。

短い期間とは言えとてもお世話になったkraamzorg さんとのお別れは、当時友人も少なかったことから寂しかったのを覚えている。

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