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サッカーからの転向。ビジネスも両立したから続けられた、フットサルの魅力とは!?

■ゲスト
高畑愛梨(元アニージャ所属)
梅澤千夏(現アニージャ所属)

■お二人の馴れ初め
小6の時に厚木ガールズでチームメイトに、中学では同じチーム(大和シルフィード)、その後別々の進路にいくも、(常盤木学園高等学校、弥栄高等学校)、大学卒業後に再びアニージャでチームメイトに。

■インタビュアー
リスタンダード株式会社 脇嶋

脇嶋:えー本日は宜しくお願い致します。

千夏&愛梨:宜しくお願い致します。

脇嶋:まずは8.5年、アニージャで活動されたとのことでお疲れ様でした。

千夏:ありがとうございます。

脇嶋:本日は幼少期から共にプレーし、アニージャでもチームメイトであった高畑さんにもお越しいただきました。高畑さんは一昨年にフットサルは引退されたと思いますが、振り返って色々とお伺いできたらと思いますので、宜しくお願い致します。

愛梨:宜しくお願い致します。

脇嶋:では早速、インタビューに入っていきます!

-フットサルを始めたきっかけと転向当初の苦労は?

千夏:サッカーの小さい版だと思っていたら、細かいルールが多い。セットプレーに戸惑った。

愛梨:なめるのが難しい。右はできるけど、左はできなかった。。自主練で金山さんに教えてもらった。

脇嶋:贅沢なコーチですねー笑

愛梨:守備もどっちもやらないといけない。自分の後ろにいったらサッカーだと付いていかないこともあるというのには苦労した。

-サッカーのほうがいいと思ったときはありましたか?

千夏:そもそもサッカーはあんまり上手じゃなかった。サッカーではずっと守備をやっていたけど、フットサルのほうが攻撃も守備もどっちも関われるから、自分がプレーする時間が長くて、頭を使ってやらないといけないのがすごい楽しいと思った。

愛梨:私はフットサル向きだと思った。大学サッカーやらなかったらよかったなーと思った。

脇嶋:途中でフットサルに転向するタイミングはなかったんですか?

愛梨:ないねー。でも中学の時、ティファールカップがあった。

千夏:あったねー。選抜メンバーでね。

愛梨:だからフットサル始めたときに向いてるなーと。競技での選択肢が当初なかった。

千夏:うーん。なかったね。

脇嶋:フットサルの方がいい理由はなんでしょう?

愛梨:足元派で、足は遅かったけど、セットプレーとか守備の戦術理解があった。

-辛い時期はありましたか?

千夏:最初のころはルールもわからないのに、公式戦に出されて、積極性を結構注意された。1対1で仕掛けれない。大きな試合だとビビッてしまっていて、「チャレンジしろ」とはよく言われた。

脇嶋:結構強い口調で言われたんですか?

千夏:私が若かったので泣いたり、怒ったりしていたので優しかった笑

脇嶋:高畑さんいかがですか?

愛梨:1年目は吸収するものが多く、楽しかった。それこそ日本代表も目指してた。アニージャでフットサル始めてよかったけど、2年目に人がたくさん辞めて、キャプテンになり、人間関係面でしんどかった。

脇嶋:それでもなぜ辞めなかったんでしょうか?

愛梨:責任感。結局その年も人はたくさん辞めたけど、残留もかかってたことからくる責任感。チームを存続させるために辞められなかった。
(※ここで千夏さんは一旦、諸事情により退団)

-印象に残ってる言葉はありますか?

千夏:「仲間」を大切にしよう。は印象強い。

愛梨:「足りない事がキャプテンをやることで見えてくるはずだ。」というのは覚えてる。

脇嶋:そういう言葉に燃えるタイプなんですか?

愛梨:その当時は納得したねー笑
まーやらなきゃよかったと思ってたけどねー笑

-女子フットサルの魅力はどんなところでしょう?

千夏:男子のフットサルはテクニック、パワー、スピード。女子は戦術理解があればある程度できちゃう。男子の試合を見慣れてると物足りないかもしれないけど、意外と中身をみると面白い!

愛梨:サッカーがつまらなく見える。ゴールまでの長さ。フットサルだと女子でも攻防が見える。フットサルは緻密なので、戦術がよく詰まってる。フットサルは個では勝てないからチームプレーが見えやすいのが女子フットサルの魅力かなー。

-フットサル選手にはどういう人が向いてますかね?

千夏:難しいなー笑
足元ある子がサッカーでも通用するけど、意外に足元がなくてもフットサルにくるとできる可能性がある。

愛梨:んーバカすぎるとできない。瞬時にセットプレーとかもそうだけど、頭の回転の速い人は向いてるかなー。

-引退を決めたのはいつごろですか?

愛梨:練習場へ向かう車のってるときに、練習行きたくないなーと思って辞めようと思った。「これを思ったなら競技として続けるべきではない。」初めて練習行きたくないと思った。

脇嶋:予兆は無かったんですか?

愛梨:今思えば、選手権出て関東リーグ2位になり、地域チャンピオンズリーグで2位で選手として満足した部分はあった。ベテランも一気に抜けて、自分の力の限界を決めてしまって辞めた。

-退団を決めたのはいつですか?

千夏:もともと昨年には辞める予定だった。一平さんに説得されてつづけた。6月の遠征の時に、自分のレベルの差を感じて、ベテランとしてチームをバランスをとるようになってしまった。

脇嶋:引退ではないんでしょうか?

千夏:引退ではない。別のチームでやる可能性もある。

-引退・退団は誰にまず伝えましたか?

愛梨:まずチームの代表に言った。そのあと千夏に伝えた。

千夏:昔の仲間に伝えました。いまだに頻繁に会う仲間には言いましたねー。

-フットサルもabemaTVの放映で注目度も少し変わってきたかなと思いますが、盛り上げるために意識したことはありますか?

千夏:モチベーションにもなるので、昔からブログやファンとの個サルはやってたが、昨年から選手発信でInstagramを始めた。

脇嶋:それをやってて肌感で効果は感じましたか?

千夏:会場に運んで応援してくれる人も増えたり、来れなくても連絡をくれたりしましたねー。あと女性が増えた印象で、個サルには結構きてくれてて嬉しかったですね。

愛梨:ホームゲームの時にたくさんサポーターが入って、みんなが応援してくれて、毎試合こんなのが続いたらいいなとは思ってましたね。

脇嶋:ライブ配信とかはやっぱり必要ですかね?

愛梨:関東リーグだと茨城だとか栃木でも(試合が)あるので、サポーターにとっていいかなと思いますね。

-リスタンダードが経営母体になり、大きな変化は感じましたか?

千夏:環境はほんとによくなりました。選手が全部やるのが当たり前だった。なでしこリーグからの転向組からしたら普通かもしれないけど。試合前にトレーナーがアップしてくれるのとか、試合後にケアしてくれるのもありがたい。交通費とかすごくかかってたので、そういう金銭面、勝利給とかも選手としてもモチベーションが保てる。ほんとによくなりましたね。

脇嶋:ポジティブな面が多いんですねー!(なんかホッとした笑)

千夏:そうですね!長年アニージャにいる選手は特に感じてるんじゃないかなと思います!

-ここまで長年フットサルを続けたお二人を支えたものはなんでしょう?

愛梨:単純にフットサルが好きだった。行き過ぎた趣味ですね。仕事はいくら年とってもできるけど、フットサルはこのタイミングでしかできないと思ったから。純粋にボール蹴るのと、仲間が好きだったからかな。

千夏:やっぱり人。仲間ですね。私はやっぱり(アニージャ歴が)長いので、昔からサポーターの存在がほんとに大きかった。練習嫌いだけど、一発勝負の試合でのエキサイティングな感じ、勝利の喜びを感じるためにやってた。

愛梨:女子フットサルならではだけど、チームの仲の良さは結構あると思いますね。

-「ビジネス」と「スポーツ」の両立がチームのテーマでもあると思うのですがお二人の意識としてはいかがでしょう?

愛梨:私は仕事するためにフットサルしてたのと、フットサルをするために仕事をしていた。なので、(両方をやっていたことで)うまい具合にバランスが取れていたと思います。フットサルがあるから仕事を効率よく終わらせる方法を考えて、タスク処理が早くなった。仕事があるから、フットサルにも専念できる。両方やってたから人生のモチベーションが保てた。

千夏:若い時はフットサルでしたが、引退とかこれからの人生を考えたときに仕事に比重はある。今の職場の理解があるから、実際仕事をセーブしてるのはある。ただ、フットサルだけやろうとは思えない。

愛梨:職場の理解は大事だよねー。

千夏:サッカーでプロを目指してた選手が転向した場合、スポンサー企業にとりあえず属して、競技だけで生きていこうとするのが多いけど、私は考えれないですね。不安でしかない笑

脇嶋:ではお二人とも競技一本というより副業派ですね?

千夏:そうですね。

愛梨:そうですね。私の場合は手に職をつけることは意識してましたね。将来的なライフイベントのこと考えても、いつでも復帰しやすい状況にしたかった。(※現在は経理をされている。)

-引退から1年、フットサルを辞めて仕事のバランスはいかがですか?

愛梨:いまはわりと仕事が忙しいのと、土日でメリハリ付けてますね。

脇嶋:めちゃ一般的な人になりましたね笑

愛梨:そうですね笑 

脇嶋:(この人、めちゃ陰キャラだ。)

-ちょっと休みたいとかありますか?笑

千夏:そうですねー笑 
一度、休息してまたタイミングあれば楽しくフットサルしたいと思います。

-これからどんなことに挑戦して、人生を歩んでいきたいですか?

千夏:仕事と、フットサルもやりながらも何かワクワクするようなチャレンジは常にし続けたい。

脇嶋:今年はなにかやりたいことありますか?

千夏:サーフィンとキャンプはやりたいです!

愛梨:フットサル以外に夢中になれるものを見つけれてない笑
探してるけど、やる気がでないのと、家が好きだからねー笑

脇嶋:(やばい、やっぱりめちゃ陰キャラだ。。)

脇嶋:まーでも税理士事務所からリスタンダードへの転職は挑戦ですかね?

愛梨:そうだね。挑戦といえば挑戦だね。
将来的にはアスリートをサポートする税理士になりたいですね。

-今後のアニージャへ期待することは?

千夏:やっぱり女性特有の悩みはあると思うんです。私も含めて、結婚、仕事などを理由にやりたいこと(フットサル)を諦めることは多いけど、好きなことも全力でできること環境をアニージャがモデルとして作ってくれればと思います。あとは、選手が楽しんで、サポーターからも応援されるいいチームになってほしいと思います。

愛梨:長くいたメンバーが抜けても、アニージャらしさはなくなってほしくない。神奈川に(全国優勝するような)強いチームがないので、そういう強いチームになってほしい。あとは、今の環境を当たり前と思わず、感謝しながらプレーしてほしい。

脇嶋:本日は長時間、ありがとうございました!

千夏&愛梨:ありがとうございましたー!!

■脇嶋の小言
40分の予定が1時間半のロングインタビュー。千夏選手は一度もお話したことがなかったのに、最初から最後まで気さくで優しかったです。
これまで、男子アスリートには結構取材してきましたが、女子アスリートならではの悩みや葛藤が見えて面白かったなー。女性の切り替えの早さというか、マルチタスクはフットサルを副業にする上でも生きてるのだなと思いました。お二人の今後の挑戦に乞うご期待!
もっと、いろいろな選手にお話を聞くために、今後も対談企画はしていくのでお楽しみに!!

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