日本リーグ経験者が語る、移籍の裏側。【前編】
♦GUEST
#4 小林 海咲(Kobayashi Misaki)
〈経歴〉
FOOTBALL
2000-2002 FCすすき野レディース
2003-2008 日テレ・メニーナ
2009-2013 日テレ・ベレーザ
2014-2015 伊賀フットボールクラブくノ一
FUTSAL
2016-2017 LEOGRASTA
2018-2019 Futsal Clube UNIAO Ladies
2020- Shoot anilla
#10 新見 香穂(Niimi Kaho)
〈経歴〉
FOOTBALL
2011-2014 東京女子体育大学サッカー部
2015-2016 南葛SC wings
FUTSAL
2018-2019 バルドラール浦安ラスボニータス
2020- Shoot anilla
♦INTERVIEWER
脇嶋(リスタンダード株式会社)
♦EDITOR
中野(リスタンダード株式会社)
脇嶋:今回は日本リーグでプレーされていたお二人にインタビューしていきたいと思います。本日は宜しくお願い致します!
小林&新見:宜しくお願い致します!
-日本リーグから関東リーグへの移籍の心境は?
脇嶋:日本リーグから関東リーグに移籍された理由、アニージャに来たきっかけを教えて下さい。
小林:私はまず、前所属のチームでフットサルを引退しようと思っていました。しばらくサッカーやフットサルで地元から離れて生活していたので、とりあえず地元である神奈川県の方に帰ろう、ただそれだけ考えていました。「フットサル引退します」と個人的にサポート頂いていた企業さんに連絡した時に、であれば神奈川県のシュートアニージャが面白いことを始めるから行ってみたらどうですかと仰って頂いて、そこで初めてアニージャを知りました。そこから面談や練習参加をさせてもらって、自分が今までサッカーやフットサルを通して課題に感じていた部分に対して、チームとして取り組んでいこうとしていたところだったので、ここでもう一度競技としてもキャリアの面でもチャレンジしてみようかなと思ったのがきっかけになります。
脇嶋:もし、その時日本リーグを目指していたら、アニージャを選んでいたのでしょうか?
小林:どうなんですかね。どれだけ魅力的な取り組みをしていても、アニージャが日本リーグではないのが現実なので、「トップリーグでやりたい!」と強く思っていたら選んでいなかったかもしれません。でも、アニージャに移籍してきた時は「どうしてもトップリーグでやりたい!」という思いはなかったので、フットサルをどこかでやるなら地域リーグかなと考えていました。
脇嶋:ありがとうございます。新見選手いかがでしょう。
新見:私は、フットサルを始めたのが前所属の日本リーグのチームで、リーグのことなどあまり理解していないままチームに入ってしまったので、当時のチームメイトにはかなり迷惑をかけていました。最後の1年間はメンバーも増え、ベンチ入りするのがやっとでした。そんな2年半の中で培ったものを公式戦で実践する場を増やしてみたいと思い、日本リーグから関東リーグへの移籍を決めました。
脇嶋:徐々にフットサルに慣れてきて、試合に出れる環境を選んだのがきっかけってことですね。フットサルに転向されたきっかけは何だったんですか?
新見:大学の部活を引退してからは働きながら地域リーグで2年間サッカーを続けていましたが、その当時は土日も仕事があったので、公式戦に行けないことも何度かあり、働きながら選手を続けることが出来なかったんです。まだサッカーを続けたい気持ちがありながら引退をしていて、遊びでフットサルをやっていたらどんどんハマっていきました。フットサルを真剣にやってみたいと思ってた頃、前所属チームの監督と一緒に蹴れる機会があり、シーズン途中にも関わらず、練習参加させていただき入団しました。
脇嶋:本格的にフットサルを始めてみていかがでしたか?
新見:元々サッカーも小さい頃からやりたい気持ちはありましたが、大学の時に初めてサッカーを始めたので、小さい頃からサッカーかフットサルをやっていたかったなと今になって思いますね。
脇嶋:そうなんですね。アニージャには大学生からサッカーを始めたっていう選手は他にいないですよね?
新見:バニー(#19 川野りな)が私と同じくらいで多分18歳の時にフットサルを始めたと言っていました。バニーと私くらいですかね。
脇嶋:そうだったんですね。新見選手は元々運動は得意だったんですか?
新見:運動は、というか運動しか好きじゃなかったです(笑)
脇嶋:元々運動は何かやってたんですか?
新見:元々ソフトテニスを小学生の頃から高校生までやっていて、もういいやと思ったので引退しました。その後、「そういえば、小学生の頃からサッカーやりたかった」と思い出しました(笑)
脇嶋:サッカーはまたきっかけがあったんですか?
新見:サッカーは小学生の時からやりたいなっていうのはあったんですが、女子チームがなく、男子のチームに入ってやる勇気はなくて、、。小学生の頃に家の近くのテニスクラブに入っていて、そのまま高校生まで続けていましたが、燃焼しきったのでようやくサッカーを始めました。
-リーグ転向の葛藤は?
脇嶋:リーグを転向される際に葛藤などはありましたか?
小林:葛藤とかそういうのは全くなかったです。むしろ前のチームで日本リーグも経験して、やり切って引退している気持ちだったので、気持ち的にはまた0からのスタートで「関東リーグに挑戦!」という感じでした。
脇嶋:僕だったら引退を決めたら、復帰するとなってもなかなかスイッチが入らないんじゃないかと思うんですが、何に火が付いたんですか?
小林:前もインタビューで話したかもしれないんですけど、サッカー選手時代ほぼずっと怪我をしていて、満足にプレーをしていなくて、辞めようと決めるたびにまだ蹴れるのにもったいないという思いもあって、、。結局毎回そっちの思いが勝っちゃって、引退を決めてもまた蹴っていますね。
脇嶋:アニージャで復帰していなかったら、引退してるんですかね。
小林:たぶん引退していると思います。
脇嶋:今の感じだと、うずうずしてどこかしらのチームに入ってるんじゃないかなと思ったんですけど、いかがですか?
小林:競技レベルではもう蹴ってはいないかなと思います。エンジョイで程良く蹴ってると思います(笑)
脇嶋:アニージャだからこそ競技レベルでまだ継続しているという感じなんですね。新見選手はいかがでしょう。
新見:えー、多分そんなになかったと思います。さっきも話したみたいに、前所属チームでメンバー入りするのがやっとで、試合経験を多く積めていませんでした。関東リーグのチームで挑戦したらどれくらいできるのかっていうのも知りたかったので、そんなに葛藤はなかったですね。
脇嶋:他の日本リーグのチームっていうのも考えていたんですか?
新見:一瞬考えたりもしましたけど、、。日本リーグから日本リーグに移るのであれば、そのまま浦安でと思っていましたし、関東リーグで挑戦してみようと思いました。
- アニージャを選んで良かったか
脇嶋:小林選手はアニージャを選んで良かったですか?
小林:はい。アニージャで良かったです。チームとしての取り組みはもちろん、アニージャはサポート体制もしっかりしていて、女子フットサル界ではとても貴重なチームだと思います。自分の生活に大きな支障がなく好きなことを続けられるチームであるので、アニージャに移籍してきて良かったなと思います。
脇嶋:新見選手はアニージャを選んで、正直この1シーズンどうでしたか?
新見:スタッフさんとか運営体制とか関東リーグの中で1番整ってますし、Fリーグを経験している小野監督やFリーガーの選手が実際に教えてくれることは他のチームでは中々ないことだと思うので、体制は本当にいいと思います。
脇嶋:環境は日本リーグとどっちが良いんですかね。アニージャが女子フットサルの中でも1番良い環境なんですか?
小林:1番良いレベルにはあるんじゃないかなっていうのを個人的には思っています。運営やメディア担当のスタッフ、現場で指導するスタッフやトレーナーさんもたくさんいて、こんなにチームを支えてくれているスタッフがいるチームは、女子フットサルの中では他にはないかなと思います。サッカーのなでしこリーグでも、こんなにスタッフの人数はいなかったんじゃないかなと思います。
-日本リーグと関東リーグの差
脇嶋:日本リーグと関東リーグだと、ホームアリーナの有無なども関係あると思うんですが、日本リーグと関東リーグの差を改めてお伺いしても良いですか?
小林:日本リーグがセントラル方式での開催だったので、移動距離が長くて、、、私は本当に移動距離がネックでした。当時はチームが地域リーグと日本リーグの両方に所属していたので、土曜日に関東で日本リーグの試合をして、車で愛知まで帰ってきて、日曜日朝から三重で東海リーグの試合というようなことが結構ありました。怪我もちであったので、身体への負担等を考えるとちょっとしんどいなという思いはありました。
脇嶋:練習量はどのくらいでしたか?また、仕事への影響はありましたか?
新見:平日は大体4回練習だったので、金曜日に仕事行った時には、ぐったりというか、気絶していたと思います。電車では立って寝れるようになりました。
小林:練習は平日3回と土日でした。週5か4くらいだったので、気絶はしなかったですね(笑)前所属チームがフットサル界では珍しく練習が7時から9時で、比較的早い時間にできていたので、平日練習の体への負担は少なかったですね。
気になる続きは後編で、、
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