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脳内迷路にゴールを見る

50歳というこの歳になり、ようやくやりたいことに向き合っているワタシ。

ここ数年、人からの頼まれごとばかりやっていたので、いざ、

「やりたいことをやろう!」と思っても、なんと、やりたいことがわからなくなっているではないか。

どうして、自分の気持ちがわからないのか。

どうして、自分の本心がわからないのか。

自分軸を失うということは、なんと恐ろしいことだろう。仕事を辞めてちょうど2年。自分の時間と体力と思考を、他人のために使いすぎた。

しかも、そこで出た結果は、自分が納得できるものではなかった。なんと後味の悪い思いをしたことだろう。とても仕事を続けられる状態ではなかった。

充分すぎるほどの休憩を取ったつもりでいたが、なかなか動く気になれなかった。でも、自分の気持ちが動くのを待った。待つ間に、

(お金を1円も稼ぎもせず家にいるとは、なんとダメな自分なんだ)

数え切れないぐらい、自分を馬鹿にしたし、罵倒した。

今日の午前中だって、自分のことを呪う言葉を吐いていた。

でも待った。

待つ間に、いろんな仕事を検討したし、ハローワークにも行った。

ハローワークは大好きだ。

その時その時代に、どのような新しい仕事が登場したのか、どのような仕事が需要があるのか、社会のニーズをいち早く知ることができるし、どんな人が集まるのか観察するのも興味深い。

同居の両親や実家の両親の介護も重なり、確かにしばらくの間は仕事にいけない状況でもあった。

でも、もう限界。

自分のために、動きたい。

自分のために、稼ぎたい。

自分のために、稼いだお金を使いたい。

自分がやりたいことが何なのか、わからなくなってきたけど、もう我慢できない。持っている資格を頼りに働こう。履歴書もコンビニで見つけた。ちょうどいいじゃないか。

こっそりやっていた投資も、デモ取引を散々やったおかげで目が覚めた。

パチンコも合わない自分の性格だ。投資も合うわけがなかった。

デモ取引を散々やってよかった。

何日はまり込んで、何日無駄な時間を過ごしたことか。

漫画で読んだ「パチンコ依存症」の男の話が、何度も頭をヘビロテした。

面接に行きたい企業も決まった。

給料もいい。

自分を殺して、就職するのか。

念の為、新しい募集が無いかチェックしてみよう。

今はいい時代なので、自宅にいながらハローワーク並みの企業検索ができる。

そこでふと、出てきた募集に目が止まる。

「在宅ライター募集」

そういえば、一時期ライターで働いた時期があったことを思い出した。

単価の割には取材に行く時間が多くて、割に合わずに断ったことがあった。

しかし、そこで覚えた知識がある。

取材記事でないのなら、再びチャレンジしてみようか。

あっという間に、ポートフォリオを作り、記事を4件アップし、たまたま見つけた企業に応募していた。

ポートフォリオとは、自分がどんな記事を書けるのかを相手の企業に見てもらうために、作成した記事を何記事かアップしたブログのこと。いわば名刺がわりである。

次の日に、すぐにテストライティングの依頼が来た。

テストライティングもあっという間にこなした。

やることがあるって幸せなことだなと思った。

その、テストライティングでわからないことを調べていた時、

さらに興味を引く動画に出会った。

「ライター養成動画」だ。

しかも、そのチャンネルを見て、19歳の男の子が、

初月10万。2ヶ月後20万稼いだという。

19歳か。夢がある。

勇気をもらった。

目が覚めた。

今現在も、地元新聞にて連載中だというのに。

児童文学小説を書き上げるのが夢だったのに。

どうして忘れていた、ワタシ。

別の仕事をやるぐらいなら、

頭の先から足の先まで、どっぷりと文字の世界に漬かってみよう。

ちょうど、今朝見た夢は、水量が豊かな川で、泳ぐ夢だった。

次々と人を追い抜いて、力強く、気持ちよく泳ぐ夢。

夢占いでは「気力体力の充実」を表すそうだ。叶えたい夢があるなら、このまま努力を続ければ報われるらしい。

もう、迷うのは今日でやめた。

投資画面もゴミ箱に捨てた。

ここ数年。

ごちゃごちゃに絡まりまくった頭の中の迷路を、迷いに迷いまくっていたけれど、待っていた甲斐があった。

今日は、脳内迷路を脱出した日。

逃げていた自分とやっと向き合えた日。

人間は必要を感じると、必ず必要な情報が入るものなのだと思った。


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