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アニキ@行政書士の『やんごとなき事情』

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入管業務専門行政書士としての経験に基づく雑感、嘆き、咆哮、嗚咽、歓喜、泣き笑いを集めた、ボロボロコミック(小学館様に怒られそう。愛読者だったから許して下さい)的マガジン。
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記事一覧

疑似体験!東京入管ツアーの巻

こんにちは、申請取次行政書士のアニキです。 今日は、簡単にですが、東京入管への行き方や、申請の流れについて少し。これから入管業務を予定されている方や、東京入管へは行ったことがないという方に、雰囲気だけでも伝われば幸いです。 私のケースをベースにお話しさせて頂きます。まず、東京入管の場合、申請取次者は、火曜日と木曜日は、申請の予約ができるシステムになっています。予約なしでもいいのですが、とにかく混雑していますので、このシステムは使う方が効率がいいです。具体的には、まず、申請

入管からの手紙

大げさなタイトルですが、今日は、入管からの手紙=「資料提出通知書」について少しだけ。 入管に申請後、「資料提出通知書」というお手紙が届く時があります。審査において必要だから、「○○という資料を追加で出してほしい」「□□の点について、もう少し具体的に説明をしてほしい」など、箇条書きで書かれていることが多いです。 このお手紙には、追加提出の期限も書かれているので、取次の身としては、業務の優先順位を変更せざるを得ず、許可されるかどうかの分かれ目ともなるため、かなりストレスがかか

行政書士における営業について

業務に精通するという課題とともに、行政書士(独立した人)にとって悩ましいのが、集客という課題です。 営業というと、なんだか足を使って飛び込んでいくアナログなイメージがあるわけですが、それも営業として一つの方法であることに間違いはないでしょう。 ただ、やみくもに営業すれば結果が出るというものでもなく。営業活動の前提に、マーケティングによる分析が必要だと個人的には考えています。 そもそも誰をターゲットにするのか。自分は専門特化なので、ざっくり言えば外国人がターゲットになるわ

偽装婚さんいらっしゃい(帰れ)

ふざけたタイトルですが、相談に来た人と話をしているうちに、「こりゃどう考えても怪しいな、、」と思った時、どうすべきかということについて。 まあ、どうすべきもこうすべきも、「うちでは受けられません。どうしても依頼したいというのであれば、他の事務所を当たってね」と帰らせた後に、塩をまいて終わりです。 おそらくほとんどの事務所は受けないでしょう。しかし、もし、受ける事務所があるとしたら、偽装と感じていない事務所か(それはそれで大問題だとは思うが)、疑念を頂きつつも(かといって偽

売れないバンドと売れない行書

その昔、バンドに熱中していました(別にプロを目指していたわけでもなんでもないけど、ライブハウスには結構出ていた)。薄暗く煙たい地下で、ハイネケンを一杯ひっかけてから、ステージに上がり、数えるほどのお客さんの前で、自分なりのメッセージをシャウトするわけです。そして、勝手に自分だけ気持ち良くなって、ライブが終わった後、ジントニックを飲んで、はけなかったチケットを自腹で払うっていう。まぁ、青い。 メンバーと音を合わせた時の快感のためだけにやっていたようなものですが、その頃周りにい

雇われ行書のメリット・デメリット

よくきかれるんです。 行政書士試験合格したんですけど、どこか雇ってくれるとこってないもんですかね、はぁはぁ(←テンションあがっているせいかちょっと鼻息荒め) 結論からいって、あんまないっす。以上。 なんて冷たい言い方はしませんが、行政書士事務所の求人が少ないのは事実です。その事務所にもよりけりですが、若い世代の方が採用されやすいという印象もあります。というのも、若い世代は色がついていないので、事務所のカラーに染めやすいと考える人も多いわけです。まあ若い世代といっても、た

取次者の矜持

わりと情に弱い人は、気をつけて頂きたい。 申請取次をやっていると、およそ日本に滞在させるべきではない 輩からの相談も来る。 といいながらも、自分もどちらと言えば、情に弱い。 出席率が悪すぎるのにアルバイト年収が多すぎる、しかもそれを誤魔化すような申請の仕方を行っていた留学生は、追加で求められた理由書(出席率が低いことについて)の提出もむなしく、帰国やむなしという結果になった。 理由書だせば、ダイジョブネと、一種たかをくくっていたところもさることながら、更新できなくても、

安全性をとるか、楽をとるか

つい先日。 「他の事務所にきいたら、あんたが言ってること(私が会社側にお願いしたすごく単純なこと)までする必要はないと言われた!」 と電話で怒鳴られました(なんでそんなにキレてるの?あなた長州?)。 (じゃあ、その事務所に依頼すりゃいいじゃんと心では思いつつ)他の事務所がどうこうというのは決まり文句のようなものなので、するっと流します。 良い意味でアピールできる資料を集めるとか、入管から間違った認識をされないように、誤解を生む要素は、前もって排除するとか。こちらの立場