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Class 9: 先生にできて親にできない「アレ」

こんにちは。あにか先生です。

今日は、わかっているのに、どうしてもできない「アレ」のお話。

そう、見守りです。

あー、できてないわ、と思う方も多いのではないでしょうか。

生徒さんのお母様でもよくあるパターン。

少し集中力が途切れると…
「ほら!ちゃんとやりなさい!」

 子どもが計算のやり方をど忘れすると…
「もう!この前やったばかりでしょ!」

こんな具合に間髪入れずに大きな声がかかります。

うちの子ならできるはず、先生に迷惑をかけちゃいけない、
お母様としてはそんなお気持ちが働くのでしょうが、
実は、子どもにとっては、すぐに声をかけてしまうのは
学習上の妨げになってしまう場合があるんです。

学習というのは、覚えた事を思い出すという作業で
記憶に定着されます。
覚える→使う→忘れる→使おうとする→思い出す
というのが勉強での脳の働きです。
思い出すことができなければ、また調べて思い出す
という作業を行います。

そのため、子どもが思い出す作業をしている時には
声をかけずに「見守る」という時間がとても大切になります。

私は、必要があれば、5分、10分、15分と黙ってじっと待ちます。
「思い出せなそうだな」と思えば、そこで「では、調べてみましょうか」
と声をかけます。

大人から見れば、ただサボっているだけに見えるかも知れませんが
「思い出す」という作業は、勉強において欠かせない脳の働きです。
そこで、急に声をかけてしまうのは、その働きの完全妨害なのです。


いかがでしたでしょうか。
手が止まるのは、脳に必要な思い出す作業。
こう思っておくと、勉強中の見守りも少しはしやすくなりませんか。
ぜひ、脳に大切な時間をとってあげてくださいね。



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