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おにやんま君の大ヒットが教えてくれたこと。

どうも!
週1は投稿しようと思ってるよ!と宣言しておきながら気付けば2週間が経とうとしていました、かずおかです。

コロナの影響もあって業界的にも会社的にも釣行系の内容を投稿するとお騒がせしてしまう雰囲気があるので形に残りやすいnoteでの釣行ネタは残念ですがしばらくお休みすることになりそうです。

さて。

今年の新商品「おにやんま君」が意外や意外、まさかの大ヒットで全く生産が追い付いていない中、何故ここまでヒットしているのかを紐解こうとする人が少なすぎて素直に驚きを隠せません。

釣り糸であれ、ウェアや用品であれヒットした、全く売れなかったなど大きな反応が返ってきたときは必ずその理由まで紐解かないと次のヒットは狙えないと思います。

他の商品に比べておにやんま君が売れるのは確かに不思議なんですけどね。
だから今回はそこを自分なりに考えてみるよ!

ひとまず分からない人の為におにやんま君の紹介!

商品紹介文
**「おにやんまは飛んでいる様々な小型の虫を捕食します。アブや蜂にとって天敵の姿をしたおにやんま君を帽子やウェアに付けることで嫌がって逃げていくことでしょう!キャンプ場などで吊るし、風になびかせての使用にも忌避効果が見られます。」
希望小売価格1200円 **

どうでしょうか?
カタログでの掲載位置は最後のページの一番端っこに少しだけ、ネットでの宣伝等もほとんど行っていないこの商品が当初の予定数をはるかに上回る注文を頂いております。

どうやら手作業での生産らしく生産場のおばちゃんたちはてんやわんや。
本当にご苦労様です。

ただ、この見た目で本当にアブや蜂が寄ってこないことに確信を持っている人は正直なところほぼいないんじゃないかと思います。

僕よりずっと年齢の高い方々(磯、鮎釣り師のメインとなる年齢層の方々)は畑に置いたかかしのお陰で動かない物は思ったより活躍しないことを身をもって知っていると思いますし。
本気で期待していたらごめんなさい。笑

だとしたらなぜここまで注文が殺到するのか?
恐らく発売前から松田稔さんがメディア等で着用していたのを見ていたというのも大きな要因の一つのなのでしょう。

世代的にSNSは利用していなくても口コミの宣伝速度は中々早いですから、あっという間に仲間内に広まっていったんでしょうね。笑

ただ、その事実を知らなかった自分も最初におにやんま君を見たときになんだか1つぐらい欲しいなと思ってしまいました。

正直虫除け効果に関してはほぼ期待しておりませんし正直虫除け効果に関しては無くてもいいやぐらいに思っています。

つまり『役に立たなくてもいい』とすら思ってしまっているんです。
それはきっと役には立たなくても『意味があるもの』だからなんですよね。

これを何かしらにに着用していれば知っている人が見たときにこのジャンルの界々で「あ、お前も松田稔さんのファンなのか!」という目印としての意味を持つわけです。

そうであれば一定数、釣具や釣りウェア以外に付ける人も出てくるでしょうね。

ちなみに僕みたいにその認識が無い人間でも「何、変なの付けてるの?笑」となれば話のネタになりますし、羽なんか片方折れてたりしたら余計にいじってくる人が増えそうで十分ネタやエピソードとしての意味が生まれそうといった期待が持てます。

この「役にたつもの」と「意味があるもの」の違いはハッキリ区分できるようになった方が良いと思っていて、説明してみると…

例えばコンビニの品揃えを想像してみてください。

スーパーやホームセンターの様に広大な土地とスペースを用意できないコンビニはおける商品数も限られてきます。
そうなるとコンビニは出来るだけ商品の種類を増やして商品数を絞らなくちゃいけない。

だから食材も調味料も文房具もちょっとした生活用品も基本的に1種類ですよね?

ただ、コンビニでその手の商品を買うときって基本意味を求めてなくて「とりあえず○○が欲しい」という緊急の瞬間的なニーズにさえ応えていれば全く問題がないんですよね。
時間的に余裕があってじっくり選びたい人はスーパーやホームセンターに行くので。

その一方で1種類のジャンルでこれ以上ないスペースをどの店舗に行っても占領している商品があります。

そう、タバコです。

どのコンビニに足を運んでも僕が大嫌いなタバコは完璧に店員さんの後ろの位置を占領しています。
ざっと200種類ぐらいあるみたいですよ、恐ろしいですね。何故なんでしょう?

そうですよね、ちょっとした生活用品と違ってたばこは全くもって役に立つものではありませんが各個人にとって「意味のあるもの」として機能しているんです。
多様なブランドが生き残れる市場なんです。

「親父が吸っていたから」、「ドラマで好きな俳優が吸っていたのに憧れて」、「ガツンとくるこの吸い応えがこの銘柄にはある!」等、様々な理由があると思います。知らんけど。

つまり理由は人それぞれとはいえ皆、お気に入りの銘柄を吸うことに意味を見出しているんですね。
たばこは銘柄によって大きく値段が変わるわけではないので余計に意味を見出されて買われている印象があります。

家にハサミがない!?と思ってコンビニに行って切れ味とか比べないしメーカーの拘りもないでしょ?とりあえずハサミならそれでいいんです。
でも、タバコはメビウスだけ置いててもセブンスターがないとやっぱり困る人がいるんです。

200種類のハサミを選べても誰も嬉しくないけど1種類のタバコしかないとみんなが困るという事実が確かに存在しています。

話は戻りますが思わぬタイミングで思わぬ商品が僕に商品を企画・開発するうえで大事なことを教えてくれた気がしました🤔

要するに「役に立つもの」は1番以外存在しなくてもいいけど「意味のあるもの」は多様化できるんですよ。

レインウェアを例にしても役に立つという意味では素材はゴアテックスがやはり一強なのに、それに劣る防水性能(個人的感覚)のコロンビアのウェアは結構釣り場で見かけます。
※僕も好きでたまに着ています。

同じくらいの値段でモンベルならゴアテックスも買えますよね?でも天秤にかけた結果コロンビアを選ぶ人がいる。
それだけ役に立つという理由以外で商品を選んでいるわけです🤔

ラインも強度だったりの性能がおおざっぱには各社横並びになってきた今の時代。
目をつぶって5社のフロロカーボン16lbを触って分かる人はほとんどいないし、使わせたとしても製品名を教えなければすべて当てれる人は少ないと思う。

だからこそ革命的な技術進化が起きるまでのしばらくの間は「意味のあるもの」で勝負していくことがかなり重要でそこがカギを握っているなーと思いました。

役に立つものだけで勝負しても今の時代、物凄いスピードでパクられるんですよ。
だからこそパクられても勝負できるように『機能はそっちが良くてもこっちじゃなきゃダメなんだ』と思わせる必要があるわけです
※それでも良いものは作りたいんだけどね

ウェアだったら「機能」よりも「デザイン」だったりに意味を持たせることが大事なのかなと何となく想像していますがラインでこれを考えると想像以上に難しいです。
「意味のある釣り糸」ってなに?笑

僕の頭では処理機能が低すぎて答えに辿り着くのは苦労しそうです。

そんなこんなで今回は新商品「おにやんま君」の大ヒットから見えてくるものについて色々と考えて書いてみたよ。

オイラはこーゆー話をお酒🍻を飲みながら話したいんだ!#いきなりどうした

さてさて。

この「役に立つものを作る」「役に立つ人になる」というのはホントにトップしか勝てないので間違いなく「意味のあるものを作る」「意味のある人になる」方を目指した方が今はいいです、僕自身も強くそう感じます。

これから業界に携わっていく人や僕ぐらいの世代の人にはできれば考えていただきたい問題なので大変だと思いますが結構なチャンスだとも思います🙆‍♂️

良くも悪くも今回のコロナ問題は働き方や考え方を大きく変化させ適応していくためのいいきっかけです。

先の見えない未来で次々と変わる変化の速さに素早く対応する癖を付ける事が僕らの世代の生き方としては必須条件ですからね!!

さぁ、僕も頑張ります🔥

でゎでゎ〜👋

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