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記録_20220201

うまくいかないことだらけでも大丈夫、思い通りにいかないことばかりでも多分大丈夫、きっとそんなことばかりだから、いちいち落ち込んでいるのが勿体無いよ、まあしゃあないねというのは魔法の言葉

時間をかけて作ってきたものが、求められていることと違って、一からやり直しになった。時間もないのにまたあの作業をやらなくてはいけないのかと思って、途方に暮れ、泣きたいのを我慢した(zoomが終わった後少し泣いた)

あーあ、わたしは、自分の思い通りにいかないことが大っ嫌いだ。言い換えれば、自分の思い通りにいくことで幸福を感じているんだね。(突き進んで仕舞えば独裁者にもなれそうだ)

心が真っ暗だから、ランニングに出かけた。雨が降り出していたけれど気にならないほど夢中になって走った。走ると心が落ち着くし、アドレナリンのおかげで高揚する。アルコールに近い作用がランニングにあると思っている。

そのまま、ウェス・アンダーソンの新作『フレンチ・ディスパッチ』を観にいく。この日をいつにしようかずっと迷っていた。観てしまうのが勿体無い。ウェスアンダーソンは、私に映画の楽しみを教えてくれた張本人で、今でもいつでも愛している人の1人だ。始まる前にはずっと緊張して鼓動が止まらなかった。ああ、今日じゃないほうがよかったかな、なんて思いながら、映画は始まってしまった。

劇中で流れたときめきの一曲、Alineを歌うTIP-TOPは架空のミュージシャンだが、曲自体はオリジナルがあった。しかもこの曲は、数年前にウェスアンダーソンが手がけたソフトバンクのCMで使用されていたものだった。

彼の趣味嗜好はかなり一貫していて揺るぎのない。その中に、進化を続ける遊び心が常に光っている。ああ、どこまでも魅了してたまらないひと。

もっと映画を好きでいてもいいし、ギークな感じでもいい。ウェスの作品を観ていると勇気が湧いてくる。彼が影響を受け参照した映画群たちを、私も再度辿りたい。まだ観ていない作品もあるし知らない作家もいるだろう。最近映画というものを信じられなくなっていたけれど、やはり暗闇の経験は私を活かす。早く東京に戻って映画館生活を再開させたいななんて思っている。

うまくいかなくても私は走れるし、映画もあるし、ご飯も食べられる。本当は全て思い通りになりたいし有名になりたいけど、人生は微小な運動なのだから、大丈夫。

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