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ショートストーリー「誘う月」

水溜まりに映る月は異世界への入り口。

足元で揺れる月が
現実に疲れた男を優しくいざなう。

ゆらり。
男が足を踏み出す。

ぐらり。
月が歪む。

ほぅら。

今夜もまたひとり
あちら側に、堕ちた。

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