見出し画像

【No.8】TOEICでオンライン英会話の成果をためす

何か新しい知識や技術を身に着けようと思ったら、仕事で使うのが一番早く成長できる。英語もそうだ。が、なかなか仕事の機会がなかった。そんな折に、留学雑誌のおかげで海外に行かせていただけたのは私にとってラッキーだった。とくに、カナダでの経験は、そうとうこたえたので、今度こそ本気で勉強しようという気になった。

今まで避けていたTOEICに挑戦すると決意

帰国してすぐ、手始めに、TOEICを受けようと思い立った。

実は、私は地道にテスト勉強をするというのが大の苦手。世の中でいくらTOEICのスコアがどうのと言われても、あれだけは嫌だわ~と思っていた。試験時間が、2時間もかかると聞くし、スコアが低いと凹むだろうし。会話ができればいいわけで、スコアなんてどうだっていい。とにかく面倒くさいと思っていたのだ。

でも、英語って、話せるようになるまでにとてつもなく長い時間がかかる。進歩しているのかどうか、実感しづらい。途中でくじけないために、なにかわかりやすい目標を持ったほうがいいのではないか、と思ったのだ。

気が変わらないうちに、とにかく申し込もう。受験料を払っておけば、受けないともったいないと思って勉強するだろう。

2カ月間、隙間時間にTOEIC対策!

受験日まで2カ月。TOEICの試験はとにかく量が多いので、どんどん解いていかないと時間が足りないと聞く。また、試験のパターンに慣れていないと点が取りづらいとも聞く。TOEICでは過去問を公開していないが、似た形式の予想問題集を買って1回はこなしておいたほうがいい。Part5、6(文法のパート)の薄っぺらい問題集があったから、それを買って時間を測って練習をした。

本番の文法パートの試験と同じ46問を何分で解けばいいか。

目標時間はTOEIC600点を目指すなら23分、730点なら20分、860点なら17分と書いてある。

最初は30分以上かかった。2回目3回目でも22分とか25分かかっていた。同じ問題を繰り返しているにもかかわらず、全く覚えていない自分に唖然とする。もちろん正答率は100%に届かない。

リスニングテストは、TOEIC の公式サイトに数問の例題があったからそれを試しただけ。

隙間時間にちょこちょこ勉強したくらいで、準備万端とはいかないまま本番を迎えた。

本番!リスニング問題の出だしでつまずく

雲一つない晴天の日曜日、試験会場に向かう電車に乗る。たまたま横に立った大学生らしき男性が、TOEICの単語集を見ながらぶつぶつ言っている。彼もきっと試験を受けるんだ…。

開場は、駅から徒歩数分のある大学だったのだけど、10個くらいの教室を使っていただろうか。たくさんの受験生で混雑している。

マークシートなんて大学入試以来。それって40年以上も前!? 人生がかかっている入試とちがってそれほど緊張はしないけど、やっぱりどきどき。

前半はリスニング。

最初、簡単な注意事項が英語で話されるのをぼんやり聞いていたら、いきなり問題が始まって、1問目の冒頭を聞き逃す。出だしがわからないと、その先も全く意味がつかめずギブアップ。あわやパニックになりそうだったが2問目からは気持ちを立て直す。息をつく暇もなくどんどん問題は進んでいく。一瞬でも集中力が切れるともう話が見えなくなるから必死。

後半は文法問題。家で多少でも練習していてよかった。問題のパターンを知っているだけでも落ち着いて取り組める。深く考えると時間が足りなくなるのでどんどん解いていく。

残り1分というところで、まだ10問くらいが残っていた。これは無理だなと思い、残りは全部選択肢Aを塗りつぶして終わり。

は~~、疲れた。あっという間だった。

当初、600点取れるまで受け続けると決めていたが、500点取れていればいいほうかなという感じ。

翌日からのレアジョブ(オンライン英会話)の教材は、Daily News Articleではなく、TOEICコースに切り替えた。練習問題をこなしていく授業は、これまでの自由なディスカッションに比べると退屈だ。正解不正解のある教材は、間違えると凹むし、覚えなければというプレッシャーがあってどうしても楽しめない。でも、自己流よりもちゃんと教材で勉強したほうがスコアがあがるのでは?と思い、目標の600点まではTOEICテストコースでがんばってみることにしたのだ。

初めてのTOEIC、そのスコアは!?

1か月後、TOEICの結果が郵送で届いた。さて、スコアは!?

なんと、リスニング370点、リーディング380点の合計750点。目標の600点を大きく上回っていた! 

もう充分じゃん、これでTOEICコースは終わり!あとはがんばって会話力を高めよう! というわけでレアジョブもDaily News Articleのコースにもどした。

なぜ600点で充分と思ったかというと、これも関谷真理子さんの本に書いてあったのだが、基本的な文法が理解できていれば600点は取れる。そこまで到達できれば、あとは、点数を挙げることに一生けん命になるよりも会話力向上に専念したほうがいいと書いてあったから。

確かに、スコアはスコアでしかない。いくら高得点でも会話は苦手という人もいると聞く。逆に、TOEICを受けたことがないが英語はペラペラという人もいる。

私の最終目標は英語を流暢にしゃべれることであってスコアアップではない。だからもうテスト勉強はいいかなと思ったのだ(と言いつつ、自分の成長を知るために時々は受けてみようかなとも思う)。(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?