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【No.1】3日坊主の繰り返し。私の英語修業遍歴

英語が話せたらカッコイイ!思い続けてン十年

「英語が話せたらいいな」だれでも一度はそんなことを思うのではないだろうか。

なぜ、英語をすらすら話している人はかっこよく見えるのだろう。理由はわからないけど、話せるようになりたい! たったそれだけの理由で、留学している人を何人も見てきた。「英語を使えるようになって○○がしたい」「こういう仕事に就きたい」という明確な目的を持って留学している人もたくさんいて、それも素晴らしいと思うけれど、「ただなんとなく英語にあこがれて」という理由だけで留学している人も、それはそれですばらしいと思う。

たいていの人は憧れるだけで、話せないままなのだから。
 まさに私がそういう人。

今年こそは!と思っては三日坊主の繰り返し

 これまで何度か「今年こそは」と思って英語の勉強に取り組んできた。

最初は「駅前留学」というキャッチフレーズでお馴染みの英会話スクールだった。多くの英会話スクールは月謝制ではなく、前納制。申込時に何十回分の授業の回数券を買う。多く買えば買うほど1回あたりの値段が安くなるから、私は3年間有効の回数券を、40万円分くらい払ったと記憶している。

当時はまだ会社勤めだったので、通えるのは平日の夜か土日。夜はやっぱり疲れるから土日に行くことになるのだが、最寄の教室は、家から電車で20分くらい。休日にわざわざ出かけるのは面倒だった。

3人のグループレッスンだったのだけど、すらすら英語が出てこなくてもじもじしているうちに、他の2人ばかりが発言し、自分はほとんどしゃべれない。だんだん嫌になって、1年も通わないうちに行かなくなってしまった。

もちろん、大量のレッスンチケットはパア。

苦しい勉強は嫌。ラクな勉強法を渡り歩く

単語を暗記したり、辞書を引き引き英文を読んだり、はたまた英文を書き写したりといった面倒な勉強はイヤ。聞くだけ、見るだけで英語が話せるようになりたい(そんなことは絶対ない、と知るのはだいぶあとのこと)。

だから目につくのは、「わずか1カ月で!」とか「たった50パターン覚えるだけで」といったたぐいの本や勉強法ばかり。


石川遼くんのCMで有名になったスピードラーニングも試してみた。毎月、自己紹介、趣味、といったテーマでよく使われる短いフレーズがずらっと載った小冊子と音声教材が送られてくる(今はCDなのだろうけど、私が購入したときはカセットテープだった)。音声教材は、まず英語のフレーズが聞こえてきて、一呼吸おいて、日本語の訳が聞こえてくる。辞書を引かなくても意味がわかり、聞き流すだけでこれらのフレーズが頭にインプットされる。何度も聞くことで記憶に残り、いざというときに口から出てくるというわけだ。なんとラクチンな!

しかし、これすら続かなかった。毎月送られてくる会話集のテーマが、「恋愛」になった途端、アイ ラヴ ユーとかキミの瞳に乾杯とか、絶対に使わないフレーズだよなー、と急に興味が失せ、翌月からの講読をストップ。これまで送られてきた半年分くらいのカセットテープは、聞き返すこともしないまましばらくホコリをかぶっていたが、何年か後の大掃除のときに捨ててしまった。

タイトルは忘れたが、100のフレーズを暗記すれば話せるようになるという、CD教材付きの本も試してみた。しばらくはがんばって丸暗記しようと毎日のように聴いていたが、これもあるときふっと熱が冷めてしまった。飽きてしまったのか、仕事が忙しくなってフェードアウトしたのか。著者が韓国人だったせいか、例文が「こういうフレーズ、日本で使わないよなー」というもので、気持ちが入らなかったことも一因かもしれない。

英語教育で定評のあるアルクの教材もいくつか試してみた。アルクというと、ヒアリングマラソンが有名だが、“マラソン”という言葉に、長距離、苦しく長く続く、とネガティブな連想をしてしまい、ハナからできそうな気がしない。

少しでもラクなものはないかと体験者の声などを見て見つけたのが「ボキャビル」。チャンツで単語を覚えたのち、その単語を使った会話を聞くという構成。会話はオフィスや家庭でありそうな場面が多く、長さも長すぎず短すぎずちょうどいい。何度も聞いて暗記できれば、ここぞという場面ですっと英語が出てきそう。移動中の電車の中でしばらくは毎日聞いていた。が、これも多分、3カ月続かなかったと思う。

私の怠惰な性格に敗因はあるのだが、今思えば、英語のフレーズを一生懸命覚えたところで、使う機会がほとんどない、という事情もあったと思う。もし、一つでも覚えたフレーズをどこかで使えて、それが通じたら、「通じた!」という喜びがモチベーションになって続いたのかもしれない。後にオンライン英会話を始めてから気づいた。(つづく…)

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