二次元は三次元の影。三次元は四次元の影。
数日前にTwitterで見た写真が印象に残ったので、切り取ってFacebookに投稿したら、思った以上に反応が多くて、こういうのに興味を持つ人が増えてきたんだなと思いました。
その写真というのがこれです。
多面体の模型とその影を映した写真で、それに「二次元と三次元での見え方」と書かれていました。
これを見たときに、三次元の影が二次元と言うのが、よくわかる写真だと思いシェアしたのですが、シェアするときに、自分自身の言葉として「二次元は三次元の影。三次元は四次元の影。」と書き足しました。
この世界がより高次元世界の射影であるということが、感覚的にわかりやすいんじゃないかなと思ったんですよね。
これはもちろんプラトンの洞窟の比喩の話を念頭に置いて書いたものでした。
ニ次元が三次元の影なのだとしたら、三次元は四次元の影であり、どうやら僕たちはこの世界の本質を見ないままに生きているのかも知れません。
次元が上がっていくということを理解しようと思ったら、直行する方向を探すということが鍵になります。直交する線を見つけられたら、その方向が一つ上の次元を指しています。
たとえば、点(0次元)に対して直交する線が1次元です。線(1次元)に対して直交する線を引くと、面ができます。これが2次元ですね。
そして面(2次元)に対して直交する線を引くということは、面の上に棒を立てるようなイメージです。そうすると、3次元の立体が現われます。
たとえばこういうx軸、y軸、z軸でできた座標を考えてみましょう。x軸、y軸、z軸は互いに直交していて、3次元座標です。
原点だけだと0次元「点」です。x軸が現われたときに1次元「線」です。x軸に対して直交するy軸が現われると2次元「面」です。
さらにx-y平面に対して直交するz軸が現われると3次元「立体」になります。
では、この3次元の立体に対して、さらに直交する線というのはどう考えたらいいでしょう。
このx、y、zの三つの軸すべてに直交する線が引けたら、それが四次元の方向ということになるわけですが、三次元の中にはそのような線は存在できません。
このままではそのような線を引くことができませんが、ここでイメージの力を使います。
まず、この図自体は2次元(面)の上に描かれているという事に注目してみましょう。そう、上で紹介した写真と同じく、3次元が射影されて2次元に落とし込まれたのが、この座標を示した図ということになります。
考えてみたら、写真も同じですね。写真って2次元ですが、奥行きがあって、そこに映っているのは3次元の影なわけです。3次元の射影ということは、2次元だけどそこに3次元を含み持っています。
そこでこのx軸、y軸、z軸が直交している原点の所に、一本鉛筆を立てたとしたら、どういうことになると思いますか?
そう、その鉛筆は三次元に対して直交する方向を示しているという事になります。だから、鉛筆の方向に四次元はあると言える訳です。
そこでこれを見てください。
立方体の角に鉛筆を立てたところを描いた図です。この鉛筆のある方向とは何を示しているのでしょうか? その方向にあるのは何でしょうか?
勘のいい人はここでピンとくるかも知れません。僕も最初にこのことがわかったときには興奮しました。この世界の秘密を知ってしまったと思いました。
そう、それはこれを見ている人の視線の方向だと言うことですね。
実際に4次元の方向を示しているのがこの図ですから、4次元とはこれを見ている人の視線の方向にあるということです。そこにあるのは私たちの意識であると言えるのではないでしょうか。
私たちは4次元から3次元を覗きこんで見ている意識であるということになるわけです。
ということは、意識は3次元の存在ではないということになります。肉体は3次元の中にありますから、わたしたちは自分自身を3次元の存在だと思っていますが、それは肉体だけで、意識は4次元の存在なのだと言うことが見えてくるのです。
そうだとしたら、そのあたりにプラトンが言うところのイデアに通じる鍵があるのではないかと思われますね。
そして、最初に書いた、「二次元は三次元の影、三次元は四次元の影」と言う言葉の意味もまた違って聞こえてくるのではないかと思います。
これが入り口の話です。ここからさらに深掘って行くのが、ヌーソロジーです。
僕自身、ヌーソロジーを知ってから7年ちょっと経ちますが、ようやく、宇宙の存在の意味、人間の意味、物質の起源、どのように宇宙は進化してきたのか、創造の秘密、それに人間がどう関わっているのか、素粒子と人間の意識の関係性であるとかが、だんだんと見えてきました。
時代的にも深まってきました。自分が何者で、今何が起こっているのか、そのあたりの流れが見えていて、どこを目指していけばいいのかということがわかってきたからか、不思議と落ち着いて世界を眺められるようになっていて、それは良い変化だったなと思います。
こういう話をもっと書きたいし、話したいとの思いもあるのですが、なかなか奥が深くてたじろいでしまいますね。まぁ、自分なりに、こんな感じで思いついた時には書いてみようと思います。(o^^o)