自殺未遂と最後の晩餐の話
自殺未遂したとき、使った高級ホテルのレストランで最後の晩餐として1人フレンチしたけどよかったよ
照明が落とされた空間でテーブルに置かれた蝋燭だけが手元を暖かく照らしてるの
窓際の席で地平線まで続くパノラマの街の明かりが地上の星みたいだった
反対側の壁面中央では数人組がジャズを演奏しててね
そんな空間でドンペリとシャブリとシチリア産のサンジョベーゼの赤ワインをボトル開封したんだ
1番お気に入りのウイスキーである響の30年もロックで飲みながら、好物のフォアグラと牛ヒレがあるコースを食べてね
すごく良かった
誰かと一緒だったら最高だったと思うんだけど、1人でもすごく楽しめた
その後余ったボトルを部屋に持ってて貰ってね
ルームサービスでシャンパングラスと赤白用のワイングラスとシャブリをもう一本、シャブリ用のワインクーラーを用意して貰って
用意した大量の処方薬と市販薬、吐き気止めを高級酒で流し込んだんだ
そのまま意識失えば吊れるようにノブにかけた紐にロープをかけて置いて...
そっからは意識ないんだけど、どうやらワインクーラーを倒したみたいでその雨漏りでバレて救助された
失敗した
死と薬じゃなくて恋人と一緒だったらもっと良い1日だったと思う
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