【保存版】色彩検定・慣用色名一覧暗記リスト3級編
色彩検定対策・慣用色名暗記リスト3級編概要
色彩検定の試験勉強に使えるような、JIS慣用色名の暗記リストを作りました。
今回は最新改訂版3級のテキストに載っている、和色名26色+外来色名38色の計64色です。2級編はこちら▼▼▼
https://note.com/angelicaflora_k/n/n5bf53a6c3aca
2020年からの試験に対応している改訂版公式テキスト掲載分の最新版で★のマークは新テキストに新しく掲載された慣用色名です。
色は公式テキストの順に載せています。
慣用色名(かんようしきめい)とは?
私たちが普段色を伝えるときには、桜色やうぐいすいろなどのように、その色につけられた個別の色名で表現することが多い。
このような色名には植物や食べ物の名前からとられたものが多く、これらを固有色名(こゆうしきめい)という。
その中で多くの人がその色名から色を連想できるようになったものを慣用色名(かんようしきめい)と言う。
あくまでも色の雰囲気を伝えるのに適したものなので厳密な色表示には向いていない。
引用 色彩検定公式テキスト3級編
試験の傾向とこのリストの使い方
色彩検定では毎年、慣用色名に関する出題があります。
2級・3級では、カラーサンプルが6色程あり、それらの色の慣用色名を選択肢の中から選びます。
このnoteでは、カラーカードサンプル→色名→系統色名→由来の順に載せているので、スクロールしながら勉強できます。(由来は1級の試験にも役立つので、テキストに忠実且つ簡略化させたものを載せています。重要なポイントは外していないですし、これなら覚えやすいと思います。)
色を見て、慣用色名を答える。
単語帳のようにも使えます。
また、気になる慣用色名があったらすぐに確認できるように、目次からすぐに目的の色に飛べます。目次から飛んだ場合は、色名の上↑のカラーが該当色名です。
このnoteをいつでも見られるようにスキして、是非通勤通学の合間や日頃の勉強に繰り返し活用してください。
慣用色名の覚え方は、
色サンプル(色をみて色名を答える)
色名(答え合わせ)
系統色名
色の由来(確認)
では、頑張って覚えましょう♡
桜色(さくらいろ)↑
ごくうすい紫みの赤
満開な山桜の花のような淡いピンクの色名。
古今和歌集にも登場している。
紅染めの中で最も淡い色調の色
珊瑚色(さんごいろ)↑
明るい赤
ピンク系の珊瑚の色。
明るい赤の色名。
紅梅色(こうばいいろ)↑
やわらかい赤
紅梅の花のようなピンク。
清少納言によれば「すさまじき」色で見飽きのする色。
茜色(あかねいろ)↑
こい赤
茜の根を原料とする染料で染めた濃い赤を表す色名。
日本で最古の植物染料の一つ。
茜色に照り映えるという意味の枕詞「あかねさす」は万葉集にも用いられた。
朱色(しゅいろ)↑
あざやかな黄みの赤
硫化水銀を原料とする鉱物顔料「銀朱」の色。
印鑑の朱肉の色。
煉瓦色(れんがいろ)↑
暗い黄赤
代表的な赤レンガの色。
栗色(くりいろ)↑
暗い灰みの黄
赤栗の実の皮のような色。
栗皮色という別名もある。
平安時代は落栗(おちぐり)との名称。
山吹色(やまぶきいろ)↑
あざやかな赤みの黄
ヤマブキの花のような鮮やかな黄。
黄色の花から名付けられた伝統的な色名。
黄土色(おうどいろ)↑
くすんだ赤みの黄
日本画の黄土の絵の具。
水酸化鉄を含む泥土から作られた顔料。
天然黄土の色名、イエローオーカー。
芥子色(からしいろ)↑
やわらかい黄
おでんなどで使われる練りカラシの色。
ややくすんだ黄。
カラシナの種子を粉にして練ったもの。
鶯色(うぐいすいろ)↑
くすんだ黄
緑鶯のような暗い黄緑色の色名。
萌黄(もえぎ)↑
つよい黄緑
春に芽吹く若葉ぼような黄緑。
新鮮さ、若々しさを象徴とする黄緑色の代表。
若竹色(わかたけいろ)↑
つよい緑
竹の幹の緑を表す色名。
若い竹の色。
★松葉色(まつばいろ)↑
くすんだ黄緑
松の葉のような色。
長寿の象徴。
松の緑は特におめでたい色
青磁色(せいじいろ)↑
やわらかい青みの緑
中国唐の時代に作られた青磁は「ひそく」とも呼ばれていた。
青い磁器の肌のような色の染料の色名が後に青磁色と呼ばれる。
浅葱色(あさぎいろ)↑
あざやかな緑みの青
青と緑の中間色相を表す。
浅葱色はねぎの若芽のような色という意味。
空色(そらいろ)↑
明るい青
晴天の青空の色を表す色名。
英語ではスカイブルー。
藍色(あいいろ)↑
暗い青
藍は人類最古の植物染料。
色名は、インディゴとしても通用する。
瑠璃色(るりいろ)↑
こい紫みの青
古代インド、中国で珍重された青い宝石の瑠璃のような色を表す色名。
瑠璃は青い宝石ラピスラズリの音からとられた略語。
★杜若色(かきつばたいろ)↑
あざやかな紫みの青
アヤメ科の植物カキツバタの花のような色。
この花の汁を擦り付けて布を染めていたことから、古くは「書きつけ花」と呼ばれていた。
桔梗色(ききょういろ)↑
こい青紫
キキョウの花のような青紫色の伝統的な色名。
昔は「きかういろ」とも呼ばれていた。初秋の気配を感じさせる色の一つ。
群青色(ぐんじょういろ)↑
こい紫みの青
青の集まりを意味する鉱物顔料の伝統的な色名。
日本画の代表的な青色絵具の色名。
茄子紺(なすこん)↑
ごく暗い紫
黒に近い紫色から連想されるものは茄子。
英語でも茄子を意味するエッグプラントが色名。
菖蒲色(あやめいろ)↑
明るい赤みの紫
アヤメ科のハナアヤメの花の色。
同じ漢字のしょうぶ色とは違う。
牡丹色(ぼたんいろ)↑
あざやかな赤紫
牡丹色は紫がかった紅色のような花の色をいう。
マゼンタのような華やかな赤紫。
生成り色(きなりいろ)↑
赤みを帯びた黄みの白
何も加工しない生地のままの繊維の色を表したごく新しい色名。
自然素材の色に近い。
ワインレッド↑
こい紫みの赤
赤ワインのような色を表す色名。
★ベビーピンク↑
うすい赤
欧米の乳幼児服の標準色。
軟らかな雰囲気の色調で日本でもベビー服や化粧品でもよく見られる色。
ボルドー↑
ごく暗い赤
フランスのボルドー産の赤ワイン、クラレットの色。
19世紀には国際的に通用する色名に。
カーマイン↑
あざやかな赤
中南米のサボテンに寄生する介殻虫(かいがらむし)のコチニールから採取された動物性染料の赤。
コロンブスの新大陸発見によってヨーロッパにもたらされた。
バーミリオン↑
あざやかな黄みの赤
人工朱の銀朱の色。
イミテーションの朱色。
アラビアの錬金術師の発見。
スカーレット↑
あざやかな黄みの赤
ペルシャ語の織物の名前。
後の中世ラテン語のスカラトゥム。
日本語の緋色(ひいろ)に相当。
サーモンピンク↑
やわらかい黄みの赤
魚の切り身の色として最も特徴があるのは、やはり鮭の身の色。
チョコレート↑
ごく暗い黄赤
カカオ豆の色。
黒に近い色名を表す。
ピーチ↑
明るい灰みの黄赤
英語のピーチ、フランス語のペッシュの桃の果肉を表す色名。
日本語の花の色を表した桃色とは違う。
マリーゴールド↑
あざやかな赤みの黄
マリーゴールドの花のような色を表す色名。
いわば西洋の山吹色。
ベージュ↑
明るい灰みの赤みを帯びた黄
フランス語で未加工、未漂白、未染色の毛織物の色の名前。
19世紀には高級な色のシンボルとされた。
カーキー↑
くすんだ赤みの黄
19世紀半ば、この色の軍服を採用したことがミニタリーカラーの始まり。
ペルシャ語、ヒンディー語で、ちり、ほこりのようなという意味。
セピア↑
ごく暗い赤みの黄
イカが墨を出す墨汁嚢(のう)から作った古代の絵の具の名前。
古代には文字を書くインクとして広く用いられた。
ブロンド↑
やわらかい黄
単に明るい色という意味だったが、それが主に金髪を表す特殊な色名になった。
クリームイエロー↑
ごくうすい黄
乳製品として広く普及しているクリームの色。
日本では明治初期は酥色(そしょく)という色名で教科書で紹介されていた。
レモンイエロー↑
あざやかな緑みの黄
レモンは緑みの黄の代表的な色名。
クロームイエローとカドミウムイエローの絵の具の緑みの黄の絵の具の色。
カナリア↑
明るい緑みの黄
カナリアの羽毛のような黄の色名。
オリーブ↑
暗い緑みの黄
オリーブの実の色を表す英語の色名。
アメリカでは黄の色相の暗い色調を分類するための基本的な色名。
オリーブグリーン↑
暗い灰みの黄緑
オリーブのつく色名はいろいろあるが17世紀に初めて英語の色名になったのはオリーブグリーンだった。
生の実の色なのか、葉の色なのかはわかっていない。
コバルトグリーン↑
明るい緑
ヨーロッパの画家たちがこの色の絵の具を使うことができるようになったのは19世紀中頃のこと。
色名は18世紀の終わりに出現している。
エメラルドグリーン↑
つよい緑
緑の宝石として有名なエメラルドのような色を表す色名。
クロームグリーンの絵の具の色名として定着。
ビリジアン↑
くすんだ青みの緑
水酸化クロームをもとに作られた絵の具の緑色の色名。
ラテン語の緑のヴィリディスから造語された。
ターコイズブルー↑
明るい緑みの青
ターコイズはトルコ石として知られる宝石。
青と緑の中間色相の色を表す色名。
マリンブルー↑
こい緑みの青
水平などの海事従事者が伝統的に藍染めの制服を着用していた。
近代の海軍の制服は化学染料に変わったが、藍染めに変わりはない。
シアン↑
明るい青
古代ギリシャ語で「暗い=cyanons」という言葉から派生。
減法混色による色再現の色の三原色の一つ。
スカイブルー↑
明るい青
空色は英語でスカイ、スカイカラーと呼ばれた。
空の色を表す色名。
ベビーブルー↑
明るい灰みの青
欧米で乳幼児服の標準色として用いられた色の色名。
ベビーピンクよりも早くから使われていた。
コバルトブルー↑
あざやかな青
コバルトアミン酸塩を主成分とするこの色。
印象派の画家たちが恩恵を受けた。
海の色の形容に用いることも多い色名。
ネービーブルー↑
暗い紫みの青
イギリス海軍の制服の色といえば濃い藍染めの青と決まっていた。
日本の紺色は英語でネービーブルーと呼ばれていた。
ウルトラマリンブルー↑
こい紫みの青
瑠璃という青い宝石は貴重な着色剤。
ラピスラズリとして渡来。
海の彼方から渡ってきたということを伝える色名。
バイオレット↑
あざやかな青紫
青紫系の英語の色名では最も古いもののひとつ。
ニュートンは虹の7色の一番波長が短い色をバイオレットと呼んだ。
モーブ↑
つよい青みの紫
人類で初めて化学染料を発見したのはイギリスの化学者パーキン。
フランス語でアオイの意味のモーブとした。
ラベンダー↑
灰みの青みを帯びた紫
ラベンダーの花の色のような色を表す色名。
パープル↑
あざやかな紫
語源は古代ギリシャ語のポルフォラ、ラテン語のプルプラなどに由来。
マゼンタ↑
あざやかな赤紫
減法混色の色の3原色の赤紫を表す色名。
この染料が発見されたとき、イタリア統一戦争で同盟軍はマゼンタの戦場で勝利。
アイボリー↑
黄みのうすい灰色
象牙色のこと。英語の色名アイボリー。
フランス語のイボワールという色名は英語より200年早かった。
チャコールグレイ↑
紫みの暗い灰色
チャコールは、木炭、炭の意味。
日本では消炭色(けしずみいろ)。
黒よりわずかに灰色を感じさせる色。
シルバーグレイ↑
明るい灰色
シルバーは17世紀までホワイトと呼ばれたり、グレイと呼ばれたりしていた。
※できるだけ改訂版最新公式テキストの色味に合わせていますが、再現には限界があります。
テキストの色味に合わせているので画像のカラーコードはあくまでも参考値です。
モニターなど環境によって見え方が変わることがありますのでご了承下さい。
※もっとこうしたほうが使いやすい!などご要望があれば教えて下さい。
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