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読書感想文②

ナイチンゲールの『看護覚え書』イラスト・図解でよくわかる!
(2014年9月5日 発行 第1版)

今回は少し角度を変えた本の紹介です。
と言うのも、何年か前に介護福祉士の国家試験を受けまして、その時の1問目に出てきた選択肢の中にナイチンゲールの看護覚え書がありました。
ナイチンゲールという人物や看護覚え書という言葉は知っていましたが実際にどういう人物であったかどういう内容の物であるかということは知りませんでしたので丁度良い機会だと思い読みやすそうな本を選んでみました。

ナイチンゲールは「近代看護制度の創始者」や「看護の原理の発見者」として評価されているそうです。すごくざっくり言うと、看護師さんの見本!というような感じです(笑)クリミアの天使という愛称もあるそうです。
そして、この看護覚え書というものは看護においての一番初めの教科書みたいなイメージです。看護論のベースになっているんですね。

今の日本では当たり前ですが、当時の世界では病院が清潔な環境ではなかったようです。そのため感染症が病院内で流行ったりし死亡率がかなり高かったようです。
そこでナイチンゲールは衛生改革や病院建築の仕組みを構築していきました。今の病室のスタイルです。
また、当時は看護師という職業は身分の低い方が就く職業だったようで、まともな教育を受けることなく働いていたようです。消毒として使用するアルコールをお酒代わりに飲んで酔っ払っていたりと世間からの看護師を見る目も今とは違い、尊敬されるような職種では無かったようです。
看護師の基本的な教育制度の環境も構築していった人です。

驚くべきことにナイチンゲールはずっと現場で看護を行なっていたというわけではなく、36歳の頃にはすでに体調が悪くなり、90歳までベッド上で過ごしていたと書かれていました。
ですので、ベッド上で長期間過ごしている実体験からも看護論が構築されていったことになります。

この本は150ページ程でタイトルにもあるようにイラストや図も多く、とてもわかりやすい内容となっていました。
何となくナイチンゲールのことを深掘りしてみたい方にはオススメです!
あとは看護についての内容を簡単に書いてあるので、職業柄関連するような人や家族で老人ホームを利用している方、家で介護を行なっている方などにもオススメだと思いました!

この投稿内容を読んだだけではどんな内容か分かり難いですが、何かのキッカケになれば嬉しいです♪(´ε` )


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