新しい曲に触れる時


新しい曲に取り組む時、
それが好きな曲なら尚更、

例えるなら、好きな人について徐々に知っていくような高揚感を感じる。

私は初見が得意ではない、
そのため新しい曲に取り組む時、ある程度の時間がないと仕上がらない。

でもそれは、なかなか振り向いてくれない異性を落としていく過程に似ているのではないだろうか。

だから弾きたかった曲を弾く時、自分の指からこの音、この響きが鳴っているんだ!
ということにときめきを感じる。

でもマンネリ化したカップルと一緒で、
気づけばそのときめきがなくなっている時がある。
そういう時ほど、新鮮な視点を取り入れないといけないと思う。
取り組んで年月が経っている曲ほど、
自分の中で価値観をアップデートして向き合わないといけない。

そうでないと、その曲を磨いていくモチベーションも無くなっていく。

ちなみに今、新しくとりくみはじめた曲はショパンのファンタジー ニ短調 Op.49という曲だ。
この曲に関して語り始めると、この部分が色気があって、、という見方によっては変態感のある文章になってしまうので割愛するが、
ショパンの想像力、感情の深み、絶望感、そして最後の希望をとても感じさせる曲である。

ショパンの恋人ジョルジュ・サンドとの関係も彷彿させつつ、
讃美歌のような温かみ、軍隊的な行進曲風の部分などショパンの人としての深みをとても感じる。

興味のある方はぜひこちらをお聴きいただきたい。
https://youtu.be/rhIuclUqaQE?si=M-sROqtiZ2pXCCKl

次回は演奏時の心境など載せてみたいと思う。

最後まで読んでくれてありがとう。

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