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母と、私の反撃日記 8

『今回の就職の件も、あまりにも方向が違いすぎたので、皆んなで心配していたのです。』

(普通は心配で終わるのに・・・。)

『今回は、心配だけでは終われない会社だったのです。動いて正解でした。』

心配なら動かなければ、と言うもはや強迫観念に近い思い込みがある母親だな、と今更ながら思う。この思い込みが全く違うことを私は学べたが、母は学べずにいるのだと思うと、可哀想だなとさえ思ってしまう。

「もう縁が切れたから良かったですよね。終わり。」

『どうしてそんな態度になるのですか?』

次は、態度か。一切解放してくれないこのスタンスも前からだな、なんて呑気に思って返事をする。

「おんなじことの繰り返しでうんざりなんです。」

『それが洗脳なんですよ。』

始まった。

”洗脳”

とりあえず、会って顔を見て話をしたいんだ!家族の思いを伝えるんだ!の一点張りが続く。

「私は辞退という、皆さんの要求をのんだんですよ?今回は、そちらが要求をのむ番じゃないんですか?」

辞退してくれて、やっとスタートです。

家族以外の大切な人がどのような判断をしているのか知りませんが・・・その人たちのせいで考えが変わったとしか考えられません。』

「笑えませんね。責任転嫁ですね。変わったのは、私自身なので、周りのせいにするという事は責任転嫁していると、私は思いますよ。」

『すっかり変わりましたよ!気づいてないから心配しているのです。大学院に行かせたことが間違いでした。』

大学院にまで責任転嫁するんだと思い、笑ってしまった。

『責任転嫁としか捉えられないあなたを心配しているのです!その考え方しかできないのですか?』

むしろそれ以外の考え方があるのか聞いてしまった。すると、大学院で出会った人達が悪いのです、と返って来た。

呆れる以外の反応しかできないところに、未だにチケットを取ったから絶対行くんだとずっと言ってくる。挙句には、マンションの前で不審者と思われても居続けるというのだ。

自分の人生を生きてください。

私が一番母に言いたい事はこの一言である。しかし、伝わらないこともまた事実である。

『私の人生よりあなたの人生が心配です!

あなたのその偏った考え方を変えないと、本当の幸せはこないから!変える事は、親の役割です!

あなたにとって迷惑なのは百も承知です!』


「だからさ、その本当の幸せって何?

私は今の私で幸せなので邪魔しないでください。

自分勝手にさせてきたっていうけど、小さい頃に習い事してたら自分勝手だった訳?先に言ってよね。それこそ、事後報告と変わんないじゃん。」

口が悪くなっている事は、理解しているが、もう冷静を装って話をしている場合ではなかった。

『家族以外の大切な人達は、どれだけあなたの人生に責任をとってくれるのですか?最後は家族ですよ!習い事の件ではなく、大学院の話です!』

世の中は、何かあれば家族に連絡するのですよ!

最後にはここに話が戻ってくるらしい。説得しているんだろうが、全く効果がないところがまた、虚しい。

「その時に考えればいいんじゃないですか?この世の中に絶対的に何かが起きるとは決めきれないし、考えが変わってもその確率が変化するとは限りませんよね?」

『院入学の時はそう思いましたが、院に入学し壁にぶち当たると、自分を否定し始めたじゃないですか!自分で勝手に決めた道なのに!どうして自分が決めた道、途中でやめるのでしょうか?

「私は、院に合っていないと思っています。合わないと思いながらそこにい続ける意味ありますか?時間もお金も無駄だと思うのですが。」

『入学して、あなたが判断してること全てが違う方向に向いているから心配しているのです!自分で決めた道であれば、そこに居続ける事も大人としての責任ですよ!

(古い考えだな。)

我慢が美徳だ、という認識が当たり前なのだろう。居続けることも責任である、と信じて疑わない母に、何を言っても意味はないだろうと、毎回ながら思うのだ。



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